無愛想な。2【沖田総悟】

無愛想。75 ページ31

沖田「準備できたかー？」




襖越しに沖田の声がし、部屋を出ようと襖を開けるともちろん目の前には沖田がいるわけで。





「おはよう」





しかし沖田は挨拶も返さず私を見下ろして固まっている。




え、なに怖いんだけど。と思っているとそこで思い当たる。





「やっぱ、変だよね着替えてくるわうんごめん」





無言になって固まってしまうほど似合ってなかったのだろう。




私は若干の切なさを覚えつつ踵を返そうとするも腕を掴まれ阻止される。





沖田「似合ってらァ」





フワッと後ろから抱きしめられる。





「でも、、」



沖田「今すぐ抱き潰したいくらい似合ってるし可愛い」



「ｯ、ばか、、」





いつもならそんなセクハラ発言殴ったりしてぶちのめしているところだが、それ以外の私が欲しかった言葉が貰えてそこまでする気は失せてしまい、そのかわり最低限の反抗をした。





沖田「まぁせっかく俺のために頑張ってくれたわけだし、今は我慢してやらァ」





私から離れニヤニヤと意地の悪い笑みで私の顔をのぞいてくる。





「、、うるさいクソセクハラサディスト」





図星を突かれ恥ずかしくなった私はそれ以上沖田のうざい顔を見るのをやめ沖田を置いて先に部屋を出た。

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