無愛想。65 ページ21
沖田への気持ちを自覚し屯所に戻ったのはいいものの、今度は緊張が止まらなくて。
いつどうやってどんな感じで伝えればいいのか全くわからない。
帰ってきたのは昼過ぎなのにあれこれ考えているうちに就寝時間になってしまった。
寝るに寝れなくなってしまった私はこういう時に
縁側で月を眺める。
こうしてると今までの緊張が嘘のように消えていき、気持ちが落ち着く。
土方「寝れねェのか?」
「土方さん」
着流に着替えた土方さんが隣に腰をかける。
相変わらずタバコに火をつけては蒸している。
周りの人にも本人にも害なのでいつかはやめて欲しいとは願うが、多忙な土方さんにはこういう息抜きが大事なのだろうと目を瞑る。
「土方さんはもし好きな人に気持ちを伝えられるとしたら、どういう風に伝えますか?」
土方「はァ?
んーまぁストレートに好きだって伝えんじゃねェの」
土方さんは優しいから伝えられなかったけど、
もしミツバ姉さんが生きてるなら2人で幸せになって欲しかったと思う。
「ミツバ姉さんもきっと喜びますね」
土方「な、なに言ってやがる、!」
こうやって必死になっているとことか本当にミツバ姉さんのことが好きだったんだなって思う。
「私、沖田のこと好きになっちゃったんです」
土方「は?」
急にこんなことを言って土方さんが困るのは分かっていた。
だけど、こんなときだからこそ誰かに言わないとおかしくなっちゃう気がして。
「まぁそれも今日気づいたことなんですけどね」
土方さんは黙って話を聞いてくれる。
「こんなこと言われても困りますよね、
ごめんなさい。
私もう寝ます、おやすみなさい」
土方「おう、おやすみ」
急に恥ずかしくなった私は耐えられずその場を後にした。
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作者 - ぱーむくーへんさん» 素敵なコメントありがとうございます!そう思ってくださるぱーむくーへんさんが作者はしゅきです^ - ^ (2020年10月4日 1時) (レス) id: 4e64e86f01 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーむくーへん - え、しゅき (2020年10月1日 13時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
作者 - 背後霊(なりかけ)さん» ありがとうございます、!!ご期待に応えられるよう頑張ります!! (2020年9月15日 17時) (レス) id: cdaa4bb7d3 (このIDを非表示/違反報告)
背後霊(なりかけ)(プロフ) - 作者さん» いえいえ。これからも頑張って下さいね。このお話好きなので! (2020年9月14日 0時) (レス) id: c6a274d481 (このIDを非表示/違反報告)
作者 - ご指摘ありがとうございます!不快な思いをさせてしまったなら本当に申し訳ありません。ご指摘いただいた箇所は訂正させていただきました。今後も作品を見てくださると嬉しい限りです。今回のご指摘、本当にありがとうございました! (2020年9月13日 0時) (レス) id: cdaa4bb7d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2020年8月28日 23時