無愛想な。2【沖田総悟】

無愛想。61 ページ17

沖田side


あの日からAが俺を避けたり極力話さないようにしているのがわかった。




いつも通り書類を一緒に片付けるも明らかに会話の数は少なくて。




変な空気にイライラする。




俺は書類から目を逸らしずっと疑問に思ってたことを聞く。





沖田「なんで毎回お前は手伝いに来るんでィ」





いつもめんどくさいとか自分でなんとかしろとか言うのになんで手伝ってくれるのか疑問だった。





「土方さんの仕事、これ以上増やしたら倒れちゃうでしょ」





土方さんとAは仲がいい。Aは土方さんを慕っているし、土方さんもそんなAを優しい目で見ている。




そんな2人を見てまたあいつが全部持っていってしまうような感じがして、その度にあいつのことが嫌いになった。





「俺のことはどう思ってるんでィ」





そう聞こうと思った。




だけど聞くのが怖かった。




また大事な人が離れて行ってしまうんじゃないかって。




それにAもまだ気持ちの整理がついていないだろう。




表には出さないが、こんな純粋で優しい女に焦って答えを求めたところで、Aが困るだけだとわかっていた。




だから俺は聞くのをやめた。





「変な奴」





その言葉を耳にしながらも嫌々書類に向き直った。

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