無愛想。35 ページ37
見た感じ細いのに、意外とガッチリしているのがわかり男の人なんだなって実感する。
なんか、変に心臓がうるさい。
顔に熱が集まる。
沖田「こいつをキモちよくできんのは俺だけでさァ」
「、、、は？」
男「ﾁｯ、彼氏持ちかよ」
男「いこーぜ」
男らは呆気なく行ってしまったわけだが。
今こいつなんつった？
キモちよくできるのは俺だけとかほざいたよね？
間違いないよね？
うん、間違いない。
「、、ぶっ殺されたいの？」
沖田「助けてやったのにそりゃねェや」
「セクハラで逮捕していい？」
沖田「俺、警察」
「警察がセクハラ発言してどうする」
するとさらに私を抱き寄せる。
てか今ずっとこの状態だったの完全に忘れてた。
今更になって恥ずかしくなってくる。
「ち、近い！離れろ！」
沖田「ヘェ、恥ずかしいの？」
こいつ、完全に楽しんでやがる。
その証拠に目の前にあるツラがドSだ。
ここでドS発揮してやがる。
本当は意地でも否定して罵倒してやりたいとこが、
本当に恥ずかしい。
近すぎて目を合わせられない。
心臓がうるさい。
沖田「耳、真っ赤」
そう言って耳の淵を触られる。
「んっ、」
思わず変な声が漏れ、とっさに口を塞ぐ。
やばいやばい、変な声出た。
なに今のなんかすっごい恥ずかしいんだけど。
1人で焦っているとおでこに鋭い痛みが走る。
沖田「バカ」
「いだっ、」
謎の罵倒を受け解放される。
なんでデコピンされた上に馬鹿とまで言われなきゃならないんだ。
絶対沖田よりは頭いい自信がある。
しかも地味に痛い。
沖田「行くぞ」
「忘れた頃に仕返ししてやる」
復讐の念を抱きながらも沖田の後ろについて行った。
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作成日時：2020年8月2日 17時
