03.思い返しても夢みたい ページ3
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「ゆ、ゆんぎ……」
「なあ」
どうしたの？そう聞きたかったのに、先にユンギが口を開くから、わたしの大好きな低い声が耳を刺激してまた心臓が煩い。
「俺達もう今年で10年なんだな」
「え？あ、うん……」
しみじみとそんな事言われて、らしくないなあって思う。どうしたんだろう。
「年数で言うと長いけど、感覚としては短いよな。気付いたら社会人してて、当たり前にお前が横にいて」
「うーん……社会人になってからより早く感じるね」
本当にどうしたんだろう。もしかしてここにきて別れ話とかじゃないよね？
なんだかいつもと違うユンギに怪しんでしまう。どうしよう……
「ゆんぎ、どうしたの……」
「これからもここで俺達一緒に暮らしていくだろ」
「うん、ユンギが出てけって言わなければ」
「んなこと言わねぇよ。まあ子ども産んだり、俺達がじーさんばーさんになる頃にはもうここには住んでないかもしれないけどな」
「ええ？なに……子ども？」
「まあでも直ぐには子どもいらねぇかな。まだまだ愛し合いたいだろ？」
ちらっとユンギの方を見ればにやにやしてるから、やっぱり欲には忠実って思うけど。でもユンギの意図が分からない。
「ねぇ……何の話？」
「あ？結婚すんだよ」
さらりと発された言葉が上手く理解できない。
けっこんすんだよ……？どういうこと？
頭の中でユンギの言葉を繰り返してみてもよく分かんない。突然ユンギの話す言葉が理解できなくなってしまったみたい。
「お前なあ……飲み込みおせぇよ。もう何でも良いから頷いておけ」
「う、うん……？」
「よし。じゃあ宜しくな」
なんとも一方的に、雰囲気も何もないいつも通りの日常の中で、わたしはユンギからプロポーズをされました。
「ねぇユンギ、昨日酔ってた？」
「は？酒なんて呑んでねぇだろ」
「そうだよね……」
次の日。仕事だがらいつも通りの早い時間に起きて朝食を用意しなら身支度を整える。
その間にのそのそと起きてきたユンギを見て、やっぱり昨日の事が信じられなくてそんなことを聞いてしまう。
「わたし……よく寝てた？」
「何言ってんだ。おい、玉子焼き焦げるぞ」
「あ！」
ユンギの顔ばかり見てたら、火加減なんて気にしてなくて。慌てて形を整える。
「あー……今日はちょっと焦げた玉子焼きになっちゃった」
「食えりゃあいいよ。ありがとさん」
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みかん。 - 早く旦那にしたい、とのコメントに「え、もう旦那さんでしょ？」と思っちゃったのは私です。幸せのお裾分けが多幸過ぎて… 愛いっぱい胸いっぱいです！いつも素敵なお話ありがとうございます<3 (2021年3月16日 21時) (
レス) id: 537a509e0e (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - みき(マルクル)さん» 幸せをお届け出来て良かったです！！理想を詰め込んだユンギさんですけど、本当にぶれない気持ちでずっと傍に居てくれそうですよね。いつまでもユンギさんと幸せな人生を歩んでいきたい…ありがとうございました！ (2021年3月13日 11時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
みき(マルクル)(プロフ) - ユンギさんと結婚できて幸せですー！ユンギさんずっとヒロインちゃんのこと愛してくれそうですよね。一点の曇りもなさそう。ただただひたすらに幸せになれました！ありがとうございます！ (2021年3月13日 10時) (レス) id: 16eb711548 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - ゆうさん» えへへ！わたしの脳内垂れ流しにしてみましたがいかがでしたかね？このお話を書き終わった時からユンギさんサイドも書きたいなあと思っていたのでセンイルに合わせてみました！わたしは大変満足しておりますので、ゆう様もお楽しみ頂ければと思います (2021年3月9日 22時) (レス) id: 10b94e4ad6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 藍さんの脳内では挙式が終わってるとコメントを読ませて頂いて、あー藍さんの脳内見てみたいって(笑)思ってたので、続きを読むことが出来てとても嬉しいです！しかもユンギさん目線！！幸せを噛みしめて読みました(笑)今から再度読みます(笑) (2021年3月9日 17時) (レス) id: 236f812f30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2021年1月10日 20時
