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Aちゃんが何かを言って、ヒョンの元から去ろうとしたらユンギヒョンが腕を掴んで引き留めて。
俺からヒョンの表情は見えないけど。ハッと息を呑んだAちゃんの様子に、きっとヒョンに鋭い視線を向けられたんじゃないかなって思った。
「テヒョンと付き合うの？」
ヒョンから出てきた言葉は俺の名前で。この人は何言ってんだって思った。
どうみたってAちゃんはユンギヒョンのことが好きなのに。
まあ2人の関係に気付くまで、Aちゃんの気持ちなんて俺は知らなかったけど。気付いてしまえば、Aちゃんの気持ちはけっこう分かりやすくて。今までなんで気付かなかったんだってぐらいだ。
「付き合わない。テテとはそんなんじゃないから」
はっきりとAちゃんが俺とのことを否定して、ちょっと悲しくなった。
一ミリも俺との可能性がないなんて。
付き合うことなんて考えたことないって思ったばかりなのに、本人から言われるとショックを受けるみたいだ。
「じゃあ別に、俺達終わりにしなくてよくない？」
「…はっきり言わないと分からない？」
「は？」
いつものAちゃんと違って、必死に強がっている。少し震えていたけど、ギュッと強く手を握って抑え込むのが見えた。
そうやって自分の気持ちを押し殺して。きっとそれはヒョンのためだよね。なんでヒョンはそれに気付かないんだろう。
「飽きたの。噂されたら他の男誘いにくし、もう止めにしたいの」
「それ本気で言ってんのかよ」
「本気、だよ。察してよ」
「そうかよ。言われるまで気付かなくて悪かったな。さっさと他の男のところにでも行けよ」
Aちゃんの口から出た言葉は、絶対に本心じゃないような酷い内容で。それに怒りをぶつけるヒョンも酷くて。
ヒョンが部屋から出てこようとしたのが見えて、俺は慌てて他の部屋に隠れる。息を押し殺してヒョンが離れていくのをジッと待つ。
静かになって、ヒョンが居ないのを確認して、相変わらず少し空いている扉から中を覗けば。Aちゃんは床に崩れ落ちて、泣いていた。必死になって声を押し殺して。でも溢れる涙は抑えられないようで。
震えながら泣いているAちゃんを見ていたら、居ても立っても居られなくて。
「Aちゃん…」
気付いたら、近付いて声をかけていた。
俺に気付いたAちゃんは涙を拭って平静を装うとしているけど、拭ったところで涙は留めなく溢れて流れていた。
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藍(プロフ) - ピカチュウさん» ありがとうございます！ (2018年9月25日 21時) (
レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
ピカチュウ(プロフ) - ハッピーエンドで良かったです (2018年9月23日 19時) (レス) id: ef8197772f (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - mimiさん» ご指摘ありがとうございます。文章力がなく、読み辛いところがあって申し訳ないです。改善できるよう努力いたします。続編も機会があれば書きたいと思います！ (2018年9月22日 21時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - うらんさん» ありがとうございます！嬉しいです。ヒロインちゃんのがユンギさん大好き過ぎるのでデレさせられるか分からないですが、機会があればぜひ書かせて頂きたいと思います。 (2018年9月22日 21時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - ゆなさん» こちらこそ最後までありがとうございました！ (2018年9月22日 21時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2018年9月11日 18時
