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こうやって無防備な姿を見ていたら、ついぽろっと漏れてしまった。
これ以上ユンギを見ていると愛しい気持ちが溢れてしまう。必死に抑え込んでこの1年過ごしてきたんだから。こんなところで爆発させてはいけない。
だからいけない、いけないとユンギの頬を突いてた指を戻そうとすれば。
いつかと同じように手が伸びてきてしっかり掴まれる。驚いて目を見開けば、寝ていたはずのユンギの目はぱっちりと開いていて。
「なに、言い逃げする気?」
相変わらずの鋭い視線に動けなくなる。
「シュガ、さん…」
「ユンギだろ」
そしてわたしの後頭部に手を添えて自分の方へ近づけさせ、噛み付くようなキスをされる。何度も貪られるようなキスに懐かしさとか、愛しさとか、抑えていた気持ちが溢れてきて涙が溢れた。
ああ変わってない。大好きなユンギの香りや、わたしの頬を撫でる指を感じて嬉しくなる。
「ん、…っは、あ…」
「あー相変わらずえろいわ」
そう言ってぺろりって舌を見せるユンギのがやっぱり妖艶で。クラクラする。
「ユンギ…」
「俺のこと好きなんでしょ?」
「起きてたの?」
ニヤって笑って言うユンギに聞いても答えてくれなくて。
「ちょうど俺もAのこと好きだって思ってたんだけど」
「え…」
驚いてユンギを凝視すれば、彼は再びニヤって笑って言う。
「隠れてイケナイ関係になるんじゃなくて、隠れて恋人同士にでもなる?」
その言葉にわたしは更に涙を流しながら頷くことしかできなかった。
言葉にしなくてもわたしが全身でユンギが愛しいって言っていることは彼に伝わっていて。ユンギは笑いながらわたしを強く抱きしめる。
「愛してる。ようやくAに触れれる」
そう言って、深い深いキスをわたしにしてくれた。
fin
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藍(プロフ) - ピカチュウさん» ありがとうございます! (2018年9月25日 21時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
ピカチュウ(プロフ) - ハッピーエンドで良かったです (2018年9月23日 19時) (レス) id: ef8197772f (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - mimiさん» ご指摘ありがとうございます。文章力がなく、読み辛いところがあって申し訳ないです。改善できるよう努力いたします。続編も機会があれば書きたいと思います! (2018年9月22日 21時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - うらんさん» ありがとうございます!嬉しいです。ヒロインちゃんのがユンギさん大好き過ぎるのでデレさせられるか分からないですが、機会があればぜひ書かせて頂きたいと思います。 (2018年9月22日 21時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - ゆなさん» こちらこそ最後までありがとうございました! (2018年9月22日 21時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍 | 作成日時:2018年9月11日 18時