【YG】偽りの果てに 2

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悲しいことに、しっかりと関係を終わらせても会う機会というのは沢山あって。ユンギと顔を合わせることは頻繁にあった。

でも終わらせたから、わたしとユンギの間にはなにもなくて。挨拶以外、話さないこともあった。

一方で、テテはユンギに笑いかけたわたしを見たからか、わたしの所へすっ飛んでくることはなくなった。

今まで1度だってなかったのに、カトクで今から楽屋遊びに行っていい？って確認を取るようになって。それがちょっとおかしかった。

本当はそれもちゃんと断らなきゃいけないんだろうけど、やっぱりどこかテテに甘えちゃうところがあって。断りきれなくて、結局何回かは受け入れてしまっていた。

やっぱりわたしは駄目な女だなあって悲しくなるけれど。テテの優しさに触れてしまうとどうしても駄目になってしまうみたい。

それでも、こうやって表面上の付き合いして、顔を合わせるのは仕事のみにすれば大丈夫だと思ってた。

でも…


「防弾少年団の皆さんです！」


テレビから聞こえてくる声にハッとして振り向く。7人全員が並んでいるのに、1番に見るのはユンギの姿で。ああ髪色変えだんだ、とか思ったり。

自分の家にいるふとした瞬間に、ユンギを思い出して身体が熱を持ったり。

今日は現場にユンギはいないかなってつい探してしまったり。

他のメンバーがいれば、ユンギを一目見れるんじゃないかって期待したり。そして居なくて落胆したり。

愛しい想いはとどまることなく、わたしを苦しめた。

やっぱりわたしはユンギが好きなんだなあってしみじみと思って。部屋に残るユンギの痕跡を探して涙する。

でもわたしはもう、時間が解決してくれると思うことしかできなくて。ただただがむしゃらに仕事をこなす日々に追われた。





そうやって、1日を過ごして。

1週間が経って。

今日もユンギのことを想って胸が苦しかったなって、1ヶ月が経とうとして。

活動が被らないと意外と共演もないんだな、と寂しさを感じていたら、2ヶ月が経っていて。

ユンギと関係を持たなくなってからの月日の経過は早かった。


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