お 隣 さ ん 。

お 隣 さ ん 。- 1 0 - ページ10

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「 …… お姉さん ？ 」




ジョングクくんの声で

ハッと我に返る 。



いけね 、見過ぎた 。







「 そ 、そういえば 、

ジョングクくんはこれから

お出かけかな ！？ 」





慌てて違う話題を出してみる 。



途端に 、

目をくりっと丸くする彼 。








「 …… どうして 、俺の名前 …

知ってるんですか ？

言いましたっけ ？ 」








「 あ 、えっと 。汗

管理人さんから聞いただけ ！

断じて自分で調べたとか 、

そんなことはしてないからね ！？ 」





いや 、知りたいって

気持ちはあったけど 。







「 … ずるい 。」




不意に彼がポツリと呟いた 。





今度は私が不思議そうに

彼を見つめる番である 。







「 …… 何が ？ 」




私の問いかけに 、

ニット帽を被り直しながら答える 。








「 お姉さんだけ

名前知ってるの 、ずるいです 。

俺にも教えてください 。笑 」







何それ何それ 。

お前がずるいわ 、馬鹿 。


そんな可愛いこと言うな 、馬鹿 。





いやあああ ！！

こんな可愛い子にむかって

馬鹿とか思ってしまったあああ ！！








…… いいよ 、いいよ 。

何回でも教えてあげるよ 。




「 A 、A 、A ！！

私の名前はAだよ ！！

もう一度 、言おうか ！？ 」





「 あ 、もう大丈夫です 。笑

じゃあ … Aさん 。照 」




少し恥ずかしそうに言うところ 。


…… 合格である 。





「 ごめん 、

もう一度 呼んでもらっていいかな 。」





「 ……あ ー 、 Aさん … 」





うん 、いい 。


自分の名前が

すごくいい名前に聞こえる 。






「 ジョングクくん 、

私の名前 呼ぶの上手だね 。」







私がそう言って

グッと親指を立ててみせると 、

弾けたように笑い出す彼 。





…… 激可愛かよ 。







「 名前を呼ぶのに 、

上手い下手があるんですか 。笑 」






「 うん 、あるよ 。

ジョングクくんは優秀だよ 。」





…… 自分でも今更思った 。

私 、何言ってんだ 。







でも とりあえず 、

今の私 、MAX テンション高い 。









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