お 隣 さ ん 。

お 隣 さ ん 。- 3 6 - ページ36

*








「 …… ユジョン 、どうして

俺の家 … 」








「 ごめんね ？

ジミン先輩から聞いたんだぁ … 」








「 え ？

ジミン先輩から ？ 笑 」









悔しい 。



二人が話しているのを見て


とてもお似合いだと思ってしまった 。





なんて 、ふわふわな美男美女なんだ 。





この二人で恋愛映画とか撮ったら


恋愛に飢えた女子達が映画館にダッシュして


観客動員数 、2位か3位ぐらいにはなるんじゃねーか ？









「 グク 、良かったら

一緒に学校行かない ？

…… 話したいこと 、あるし … 」







そう言って

ちら … っと私に目をやる彼女 。









ゆるふわよ 、

邪魔だと言いたいのか 。





私からしたら

お前の方が邪魔だわ 。





先にジョングクくんといたのは

…… 私だけど ？













「 話 … ？ 」




ジョングクくんの綺麗な瞳が

パチパチと数回瞬きして

彼女をじっと見つめる 。









…… あぁ 、そうじゃん 。



ジョングクくん

ユジョンちゃんが好きなんじゃん 。







だったら 、彼からしても

邪魔者なのは '' 私 '' だ 。









「 あぁっ ！講義始まる始まる ！ 」





携帯で時間を確認する動作を見せて

大袈裟に声を上げる 。









「 じゃあね ！！ 」




ジョングクくんの顔を見ずに

早足で階段を駆け降りる 。









「 Aさんっ ！！ 」








名前 、呼ばれたけど

聞こえない振りをして

立ち止まらずにそのまま走る 。









ずでん 。







二人の視界から離れた瞬間

思いっきり転んでしまった 。









「 …… 馬鹿か 、私は 。」









泣くほど

痛かったわけじゃない 。



だけど 、目頭がつーんと熱くなって

何かが込み上がってくる 。








いやいやいや 、冗談じゃねーよ ！！



泣いたら

すげー惨めになるわ ！！









もういいさ 、もう 。


ジョングクくんなんか

あの女と付き合って

また浮気されてしまえ 。









「 …… って今のはひでーわ 、自分 。」









*

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