彼女が笑ったとき 4 (ページ10)

今日:25 hit、昨日:39 hit、合計:152,904 hit

・ページ10

俺だけにイベントの話が舞い込んできた時
なんだヒョン達いないのか…ってちょっと不安になったけど、Aちゃんも同席するって言われた時はなんて美味しい話なんだと思った。

3泊5日の予定の今回のイベント。
絶対にAちゃんとちょっとでも距離を縮めなきゃ。

…てかその前に、俺Aちゃんと話すのいつぶりだ…？

え、え、え、待って待って！？
思い返せばあのシヌとかいう奴と色々あった時以来話してなくないか！？

俺何やってたの?寝てた?

その間にもジミニヒョンとテヒョンイヒョンはご飯なんか行ってたって言うし、完全に出遅れてる…

…でも今日みんながいないのはありがたい。だって…

貴方「オッパ、よろしくお願いします」

俺の隣のシートに座るAをこれから3日間独り占めできるから…！(無理やり隣座った)

貴方「オッパ、こんなに広いのに隣同士は狭くないですか…？」

JK「いや？狭いかな?Aちゃんちっちゃいからそんな窮屈じゃないよ」

貴方「…褒めてますそれ？」

こーんなやりとりも邪魔がいないから楽しくできる。
広いようで狭いジェット機に咲く花空間にはファンからの視線もカメラもない。

スタッフ達は離陸してからも忙しなく動き回ってるけどアーティストの邪魔にならないよう俺達のいるスペースには来ないし、完全に2人だけの世界。

JK「ねぇAちゃん、向こう着いたらどっか食べ行こうよ。久しぶりのフランスでしょ？」

貴方「え、でも…撮られちゃったらまずいです…」

JK「スタッフも何人か呼んでさ。…だってヒョン達とはご飯行ったんでしょ？」

貴方「そ、それは……」

ヒョン達と行ったんだからいいじゃんってちょっと汚い手だけど今の俺は相当浮かれてるから強行突破

おどおどしてるAちゃんを見て笑いが込み上げる

JK「…ねぇ、A」

貴方「…！」

JK「…って、呼んでもいい?」

貴方「…あ、はいもちろんです！」

そこまで言うとキャパオーバーになったのか、赤い顔を隠すようにすんっと窓の外を向いてしまった

可愛いな。初っ端から飛ばしすぎたけど、アユクデでテヒョンイヒョンといい感じになってたのかなり引き摺ってたから、挽回しないと。

隣で寝息が聞こえてくると
その可愛い寝顔を静かに写真に収めて俺も到着まで深い眠りについた。

.