彼女が笑ったとき 4 (ページ43)

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フラフラとエレベーターに乗り込む。

最近あまり眠れていない。
その原因はやはりあの視線。
最近は家に手紙も届くようになった。

ついに家もバレてしまった。
家に帰るのが怖い。

どこから見られているか分からないから、
通り過ぎる人みんなを警戒してしまう。

事務所に来てもそれは変わらない。

24階のボタンを押して閉まるボタンを押した瞬間
誰かが走って乗り込んできた。

貴方「…、っ！」

びっくりして固まる。
男性っぽい身体付きの人はフードを被っていて顔が見えない。

…しかし、その人はいつになっても目的の階数を押さない。

貴方「…あの、ボタン、」

するとその男は、私がさっき押した24階のボタンを押したのだ。

……おなじ、階…

そんなことあるだろうか、
24階はアーティストの作業部屋しかないのに。

扉が閉まって2人だけの空間になる。

2……3………6………

遅い、早く…

17…18………20……

もう少し…

その時、男性がゆっくりと首をこちらに向ける。
不気味な笑顔と目が合う。

「やっと、会えたね」

貴方「……っ」

エレベーターの扉が開いた瞬間、ダッシュで逃げる。

うそ、やだ、なんで…？
どうやって事務所に入れたの?

怖くて走る足がもたれる。

「待ってよ」

男は笑顔のまま、こちらに走ってくる。
追いつかれる、怖いっ…

自分の作業室に着いて急いでパスワードを打ち込むけど
震える手で何度も間違えてしまう。

貴方「やだっ、震えないでよっ…」

男はもうすぐそこ。
このまま捕まったらどうなっちゃうの…

もう少しで開くという時、
叩かれた肩。

貴方「、いやっ！！」

恐怖で座り込む。

沖田「お、おいおい…どうしたんだよ」

貴方「…お、きた…」

男の方を見るともうそこには誰もいなかった。

沖田「なんでそんな震えてんだ？なんかあった？」

貴方「…うっ、……ゔぅ、、」

私はマネージャーに、全てを話した。

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8年ぶり2回目のインフルなので沢山更新しました。