脱退 ページ7
貴方「私…COREを抜けたいです…」
突然だった。
2019年の10月。
ハロウィンで世間が浮き足立ってる、そんな時。
宿舎のリビングにマンネが私達を集めて
弱々しくそう言った。
「…そう。…どうしてか聞いてもいい？」
最年長オンニが優しく、Aが壊れないように
問いただした。
貴方「…毎日、夢に見るんです。
カメラの向こうで私を笑う人の夢、アンチの人が追いかけてくる夢を…
怖いんです……いつのまにか笑顔も忘れてしまって…
自分が自分じゃなくなっていく気がして…
…それに、もうオンニ達に迷惑をかけたくないです」
Aの口からCOREを抜けたいと聞いた時、
変に安心してしまった。
やっとAが解放される。
やっと私達は自由になれる。
今思うと本当に最低なことを思ったと思う。
でも、これが誰も苦しまない結果なんじゃないかって。
1番はやっぱりAが笑えるようになれること。
そんな未来が来たら私達は本当に嬉しい。
「私達はAが幸せになってくれる選択を尊重するよ。誰が悪いんじゃない。これが最善なの。」
Aは大粒の涙を流しながら何度も頷いた。
そして最後に「オンニ達、大好き」って。
初めてじゃない？
私達に大好きなんて言ってくれたの。
嬉しすぎて私達も泣いちゃったよ。笑
私達は貴方にオンニらしいこと何もできなかったのに。
年が明けて1月、荷物をまとめたAが宿舎を後にした。
すでに契約済みのマンションに一人暮らし。
オンニ達は心配で宿舎にまだいなよって言ったんだけど、
「オンニ達と居たらまたCOREに戻りたくなっちゃうから」って。
COREにいることが苦しかったのに
COREに戻りたくなることなんてあるの？
聞きたかったけど、
彼女なりの優しさなんだろうな。
最後まで本当の笑顔を見ることはできなかったけど、
いつか彼女の我慢が幸福に繋がります様に。
未だA脱退発表で騒がしいニュースを消して、
私達は4人で新曲制作に取りかかった。
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Mimare(プロフ) - たま〜〜にある、話の最後ー ーの下の主コメで吹く我氏。 (2021年12月29日 15時) (
レス) @page7 id: c93de8b3c6 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - はじめまして、彩です。このお話大好きです♪続き、楽しみにしています！ (2021年11月15日 21時) (レス) @page15 id: 7de6ed1446 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：二の腕 x他1人 | 作成日時：2021年11月9日 15時
