番外編20 ページ43
-ウジside-
ウジ:Aの事、好きって言ったらどうする？
俺の言葉に動揺して
スニョンは黙り込んだ
というよりも
驚き過ぎて言葉が出てこない感じだった
スニョン:え、ちょ、まって…え？
ウジ:…。
喋り出したかと思ったら
再び黙り込むスニョン
スニョン:い、いつから…なの？
ウジ:初めて会った日から。一目惚れしたんだ
スニョン:そう…なんだ…
.
初めて会った日
A:えっ私より年上なんですか?!
ウジ:は、はい(笑)
A:どうして敬語なんですか？
ウジ:えっ…いやだって…先輩だし
A:あはは！そんなんいいですよ！(笑)タメ口で！
ウジ:じゃあ、Aさんもタメ口にしてくれたら僕もタメ口で話します
A:それなら、呼び捨てで呼んでくれたら私もタメ口で話します(笑)
ウジ:よし、わかった(笑)A、よろしく(笑)
A:ウジ！よろしくね(*^^*)
.
その無邪気な笑顔にやられた
子犬のように誰にでも懐くAは
可愛くて可愛くて
自分がAを好きだと気がついていた
だけど気持ちを伝えなかったのは
絶対に負けるとおもったから
だってライバルが多すぎたんだもん
叶わない
だから一旦諦めた
だけどAは復活してから前より
さらに
綺麗になっていて
閉じ込めたはずの気持ちが
再び出てきた
あんな事スニョンに言うつもりなかったのに
自然と出てきた
スニョン:そっか…そうなんだね…
ウジ:でも、諦めるように努力するわ
スニョン:え？
は？
俺
何言ってんの？
スニョン:どうして？
そうだよ俺
どうしてだよ
ぶつかってでも進めよ俺
ウジ:だって…スニョンが1番、Aの隣にふさわしいからさ
スニョン:え…？
ウジ:じゃあ部屋戻るわ。
スニョン:ちょ、ウジ…！
何言ってんだよ俺
今からでもスニョンのとこ戻って言えよ
"お前には負けない"って
なんで
なんで
部屋へ向かう足が止まらない
そして止まらないものがもう1つ
ウジ:っ
大粒の涙は俺の頬を伝っていた
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作者名：ありさん。
| 作成日時：2018年4月1日 14時
