ねぇヌナ、またオレの事・・・3【JK】 (ページ24)

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「グガ荷物！」

JK「あ、うん。ジュナありがとな」

「いいから早く行けって！」

うなずいてアーチをくぐりチャイムを押す。
何度ならしても返事はなくて自分ちへ駆け出す！！

バタバタと家の中を走りキッチンのチェストの中から鍵を、、、、

JK「え、、なっんで、え、どこだよ！鍵どこにあんだよ！！っくそ、、」

大きく吐き出したため息の反動で天井を見上げ落ち着こうと思った。

上を見上げたまま大きく呼吸を何度か繰り返すと、ふと思い出す。

JK「部屋か、、」

一昨日オンマにお願いねって鍵を渡されてヌナんち行ってそのままだ。
もつれる様に階段を駆け上がって机の上にあった鍵を掴み外へ飛び出した。

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JK「っ、、、、なんだよこれ、、、」

リビングの扉を開けるとフローリングには物が散乱していて

雑誌にクッションにテテオンマが大切にしていたアジアンタムの鉢が何個も割れていて

オンマが悲しむから急いで拾い上げようとすると目に入ったそれ。

震える手で拾い上げたそれはオレが初めてヌナにプレゼントした耳の長い犬が赤い犬小屋の上で寝ているキャラクターが書いてあるプラスチックのコップ。

取っ手が取れて潰されたように原型を留めていなかった。

震える手をギュって握りヌナの部屋へ急ぐ

JK「ヌナ！！！」

あるはずのものがあった場所にはなくて
開きっぱなしのクローゼットの中はハンガーしか見えなくて

ヌナがこっちに帰って来てからいつも持ち歩いていたどこかのブランドのトートバック。

どんな格好でもお構いなしに持ってるから

『なんでいつもそれ？』って聞いたら

『急いできたからこれしか持ってきてない』って笑ってた。

『買ってやるよ』って店に入ろうとすると

『その言葉忘れないでよ！働いたらちゃんと買ってもらうから覚悟しときなさい(笑)』

ってオレの手を引き歩き出したヌナ

見回しても見当たらない・・・

呼吸が出来なくてむせかえる中、怒りさえ込み上げてきて目をギュって閉じ
込み上げてくる変な呼吸を押し込める様に両手を握る。

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