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*






さ 、最悪 。



反射的に顔を上げてしまった 。






見られた 。

泣いてるとこ 、見られた 。







彼の瞳が大きく見開かれる 。






…… うん 、驚くのも無理ないよね 。








慌てて顔を隠そうとしたとき 、

テヒョンくんが私の前に座り込んで

いたずらっぽく笑った 。








「 そんなに 、

俺に見つかったのが やだった ? 」









いつもより 、やや低めの

だけどどこか 、優しげな声 。






スッと彼の手が私の顔に伸びたかと思えば 、

指の腹でゆっくりと涙を拭われる 。






多分 、ぼんやりとだけど

気づいてるんだと思う 。





私がジン先輩のことで

泣いてるってことに 。彼は 。








「 そうだよ 、私 負けず嫌いだし 。

思ったより早く見つかっちゃって

悔しいから泣いてる 。」







「 ふふん 、でも

もう 見つけちゃったもんね 。」







そう言って彼が笑ったとき 、







「 おに ー ちゃん どこ ー !!

おね ー ちゃんは見つけたの ー ? 」







って男の子の声が 。








「 もう 、私以外は

見つけてたんだね 、テヒョンくん 。」







「 ん 、俺 探すの得意だもん 。」






ゴミ箱を覗いていたくせに

何が得意なのか …









コソッと小さな声でテヒョンくんが囁く 。







「 隠れていよっか 、俺達 !

Aちゃんが … 泣き終わるまで 。」









「 別に 、もう泣いてないし … 」









何て言いながらも 、

まだ涙が目から落ちてくる 。









「 テヒョンくんにさ 、

いいこと … 教えてあげよっか 。」








そこらへんに転がっていた石で

手遊びをし始めた彼にポツリと呟く 。








「 ん 、な ー に ? 」









「 私 、失恋したよ 。

ジン先輩には彼女がいた 。

ね 、嬉しいでしょ 。」








そう 、だって

自分の好きな人が失恋したんだよ 。



私だったら喜ぶ 。

自分にチャンスが回ってきたって思う 。









それなのに 、テヒョンくんは 。









「 Aちゃんのそんな顔見て 、

嬉しいなんて 、俺 全然 思えない 。」








静かに目を伏せてそう言うんだよ 。









*

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ARMY - この作品とても気に入りました!テテペンなんですけど、性格とか仕草とか…本当に細かい所まで書かれているなぁと思いました! (2018年1月2日 23時) (レス) id: 97013c3863 (このIDを非表示/違反報告)
ちんぐ(プロフ) - これ本当に大好きです!ミセナイナミダも、お隣さんも大好きです! (2017年4月26日 18時) (レス) id: c07ed66232 (このIDを非表示/違反報告)
ぎゅぎゅ(プロフ) - はじめまして!『120円になります。』楽しく読ませていただきました!ジンオッパに対抗してピーチティー5本も買おうとするテテに吹いてしまいました(笑)もう可愛すぎて癒されます!こんな素敵なお話を書いて下さってありがとうございます! (2016年2月10日 13時) (レス) id: 2af65105ad (このIDを非表示/違反報告)
bts LOVE - すごすぎです!読みながら顔ニヤニヤしてしまいました… (2015年12月24日 18時) (レス) id: e7d74f9050 (このIDを非表示/違反報告)
遥音 - 凄いですね! テテをこんなに忠実に描けるなんて……<(_ _)>テテのタイプの子ってこんな感じなのかな〜? 頑張ってください! (2015年9月29日 19時) (レス) id: f0fa5b748f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*ちょあ* | 作成日時:2015年6月6日 19時

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