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病院にAを連れて行けば、そのまま運ばれていく。暫くして点滴を打たれているAの傍に行く許可が出て、テヒョンと2人で確認しに行く。
穏やかな顔をして寝ているAを見てようやくホッとする。点滴のおかげか顔色も少し良くなり、ようやく俺も落ち着いたように思う。
「テヒョン」
静かに呼びかければ、同じようにホッとした顔してAの手を握っていたテヒョンが俺をジッと見る。
「お前が言う通り、Aは過去にも何回か倒れたことある。大抵、貧血や疲労でだ」
「そう、なんだ…A、そういうのとは無縁そうだけど」
「確かに今のAを見るとそうかもな。小さい頃はあまり体が強くなくて俺よりよく病気をしてた」
「いつも元気に明るく走り回ってるのにね」
テヒョンの言葉に苦笑する。確かに、誰よりも動き回っているかもしれない。それを思うと本当によく成長したと思う、なんて親心みたいな気持ちになってしまう。
「俺と一緒で夢中になると止まらなくなるタイプだから。徹夜して作業したりとか、睡眠時間を削ることは昔からあって。そうやって寝不足が重なると必ず貧血で倒れてた。よく学校で1人や2人いるだろ、集会とかで貧血で倒れる奴。それがAだった」
小学生や中学生の時は貧血で誰かが倒れたって聞くと、必ずAなんじゃないかって思って保健室まで走って行ってたな。そしてAじゃないとホッとして、Aだとだから早く寝ろって言ったのにって咎めるんだ。
今と逆だな。昔は俺がよくAに早く寝ろって怒ってた。それがいつの間にか逆転したな。あいつも散々貧血で倒れて、どこが自分の限界かって分かるようになったんだと思う。そろそろ寝ないとやばいから寝るって寝に行くこともあったぐらいだし。
だから貧血で倒れることは少なくなったけど、代わりにもっとやっかいになった気がする。
「貧血で倒れていたのが、成長するにつれて疲労とか心労で倒れるようになったんだ」
「心労…？Aが？」
「信じられない気持ちは分かる。でもこいつはいつも笑顔で明るくしている裏で、いろんなことを押し殺して自分の中に溜めこんでんだよ。そのまま忘れ去って消化できることもあるみたいだけどな」
「じゃあ…今回も？」
「まあ思い当たる節はなくはないが…そもそも年末で仕事も忙しい時期だしな」
直近のことを思い返しながら、ゆっくりと口にする。
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藍(プロフ) - Yukiさん» ありがとうございます！なかなか話がすすみませんが、ようやくここまできました。引き続きお楽しみ頂ければと思います (2018年11月28日 22時) (
レス) id: de71ef5888 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 藍さん！！！更新されて一気にここまで読んじゃいました！！これからも頑張ってください！楽しみにしています！！ (2018年11月28日 17時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2018年11月28日 0時
