�� ページ22
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「お前もちゃんと寝ろよ」
「ユンギがそうするならね」
部屋を出る瞬間にそんなことを言うもんだから、ちょっとむくれて言い返してしまう。
最近のユンギはそればっかりだ。自分のことを棚に上げて、わたしにはちゃんと寝ろやしっかり休めなんて言ってくる。その言葉をそっくりそのままお返ししたい。
「ユンギヒョン機嫌悪かった？」
そっとわたしの方を見ながら聞いてくるから小さく頷く。
「そうだね…」
「Aも機嫌悪くなった？」
今度はしっかりとわたしの目を見て聞いてくるから、気まずくなる。
「…最近ユンギが口うるさいなあって思って」
「Aのこと心配してるんだよ」
「わたしもユンギのこと心配してるんだけどね」
「それはヒョンもちゃんと分かってるよ」
「うん…ありがとう」
本当にテヒョニは優しくて温かいね。1人だったらこのまま大好きなユンギに対してむかむかしたままだったかもしれない。
「さて、ご飯食べようか」
「そうだね！どこ行こうか？」
「テヒョニはなに食べたい？」
「うーん…最近毎日Aと食べに行ってるもんね。今日はどうしようかな」
そっか。言われてみれば毎日こうやってテヒョニと出かけて食事をしている。外食ばかりだ。テヒョニだって飽きてきてしまっただろう。
「テヒョニが良ければ、わたしが何か作ろうか？大したものは作れないけど」
「え？Aの家で？」
「へ？あ…うん…」
わたし、今自分から家に誘った？今まで誰も誘ったことないのに。元彼だって滅多に呼ばなくて。来たのだって、わたしが呼んだからじゃなくて向こうが勝手に来たから…それなのにテヒョニを普通に家に呼んでる。
「えっと…テヒョニが嫌じゃなければ」
「嫌じゃない！むしろ嬉しい」
本当に嬉しそうに言うからわたしも嬉しくなる。こんなに喜んでもらえるとは思わなかった。全部全部テヒョニのおかげ。こんな温かい気持ちになれるのも、人を家に呼ぼうと思ったのも。ユンギ以外の誰かに料理を振る舞おうと思ったのも。
「テヒョニはすごいね」
「なにが？」
「ふふふ、ひみつ」
「えー何それ。気になる」
不安に思ってたことも、怖がってたことも全部大丈夫かもしれない。テヒョニがいれば。テヒョニを愛していれば。テヒョニからの愛情を感じられれば。
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藍(プロフ) - Yukiさん» ありがとうございます！なかなか話がすすみませんが、ようやくここまできました。引き続きお楽しみ頂ければと思います (2018年11月28日 22時) (
レス) id: de71ef5888 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 藍さん！！！更新されて一気にここまで読んじゃいました！！これからも頑張ってください！楽しみにしています！！ (2018年11月28日 17時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2018年11月28日 0時
