【TH】キミの一番が欲しい 2 (ページ24)

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「えーヌナ行っちゃやだ」

ユンギヒョンから助けられたヌナはそのままユンギヒョンと部屋から出て行こうとする。最近、ヌナはヒョンとどこかへ行く。それをテヒョンが必死に止めている。

「テヒョニ、ごめんね。また後でね」

「ヌナ！」

大袈裟にヌナと離れるのを嫌がるテヒョン。それを見て苦笑するしかないヌナ。

ユンギヒョンが無理やりAヌナの腕を掴んで出て行ってしまったので、結局テヒョンは項垂れることしかできなかった。

「あー…ヌナ行っちゃった…」

「そんな、今生の分かれみたいな顔しなくても」

「最近、ユンギヒョンとどっか行くよね。何してんのかな」

「さぁ…一緒に作業でもしてるんじゃないですか？」

嘆くテヒョンを見て呆れるジョングク。僕はそんな2人の言葉を聞き流しながら、同じような赤い頭が並んで消えていくのを見ていた。

別に似たような髪型にしなくても、2人は雰囲気とか似ているから双子だって思うけど。でもやっぱり髪型が一緒だとよりそう思うなって、2人の後姿を見て感じた。

「テヒョン落ち込みすぎ」

「ユンギヒョンずるい」

ヌナが居なくなって、またジョングクと僕はゲームを始めたけど。同じソファにテヒョンが無理やり座ってきて狭い。しかも1分置きにため息をついて、嘆くから煩くてしょうがない。

でもこうやって声をかけてやっても、そうやってヒョンへの恨み言を並べるだけで、構う気も起きない。

「テヒョニヒョン、そんなに嘆くなら早く伝えればいいじゃないですか」

ジョングクがゲームから目を離さずそんなことを言うから、テヒョンは固まる。そして僕から視線を外してジョングクを見てゆっくり口を開く。

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