�� ページ49
.
身だしなみを整えて部屋に戻れば、ジンオッパはもういなかった。
ユンギを起こそうかどうか迷ったが、せっかくぐっすり寝れているみたいだしとそのままにしておく。寝れるときに寝ていた方がいいだろう。
そのままリビングに向かえば、ジンオッパは朝食を準備していて。既に早起きなナムジュンやホソクがいた。
「あ、Aヌナお泊りしたんだ〜」
「おはよう、ホソク、ナムジュン」
「おはよう」
ニヤニヤしながら言うホソクに挨拶をして、コーヒーを飲んで落ち着いているナムジュンにも挨拶をする。
「珍しいね、朝早くに帰らないの」
ナムジュンが静かに聞いてくるから、申し訳ない気持ちでいっぱいになりながら口を開く。
「うん…ちょっとやらかしちゃって」
「え？どうしたの？」
「昨日飲みすぎちゃって…」
「ヌナが？珍しい」
わたしの返事にホソクが驚くから素直に飲みすぎたことを伝えれば、今度はナムジュンが目を見開いて驚いていた。
「ちょっとね…」
言葉を濁せばそれ以上は何も聞いてこなかった。それに感謝してオッパが用意してくれたスープに口つける。するとテヒョニが部屋から出て洗面所に向かうのが見えた。
「オッパありがとう」
「もういいの？」
「まだすぐには胃に入れられないから、後でもらうね」
「無理しないでね」
「ありがとう」
オッパにお礼を言ってリビングを後にする。そしてテヒョニが向かった先に行けば、眠そうな顔をした彼と遭遇した。
「テヒョナ」
静かに呼べば、ばっと勢いよく振り返って近寄ってくる。
「ヌナ！」
「おはよう。昨日はごめんね。お会計してくれたんだよね？多分、ここまで運んでくれたのもテヒョニだよね？」
「うん、お金は気にしないで。また次行った時にね。体調は大丈夫？」
「ちょっと二日酔い気味だけど、だいぶ良くなったから心配しないで」
「本当に？」
心配そうに覗き込んでくるテヒョニに微笑めば、ようやくホッとしたようだった。
そんな彼の頭を背伸びして撫でる。そうすれば嬉しそうに目を細めた。ああその顔が好きだなって思って、ハッとする。いけない、欲求のまま動いている。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 457人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：藍
| 作成日時：2018年11月15日 20時
