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「俺の気持ち知ってたんだ」
「なんとなく。最初はただ懐いてるだけかと思ってたけど、テヒョンどんどんヌナに執着してるから」
「そっか…」
「でもどこまで本気なのか分からなったけど、そういう話聞くと本気なんだなって思うよ」
「本気だよ。ユンギヒョンにも嫉妬するぐらいヌナのことが好き」
俺の告白にジミンは穏やかに笑う。
「僕が気付いてるぐらいだから、ユンギヒョンも気付いてると思うけど」
「だろうね。でも何も言わないから俺も言うつもりはないんだ」
「ふーん…僕もヌナは好きだからさ、ヌナが幸せを感じるならテヒョンでもいいけど。そうじゃないなら応援はできないなあ」
「何それ」
「それぐらい僕にとってもヌナは大切な人ってこと。テヒョンだけじゃないんだからね、ヌナのこと好きなの」
「そんなこと知ってるし」
だから困ってるんじゃないか。俺達みんなヌナが大好きで、ヌナの存在はそれだけ大きくて。
その中の1人の俺は一体ヌナにどれだけの幸せを感じさせられるのか。愛情なら負けるつもりなんだけどね。
幸せにしたいっていう思いはあるけど、でもヌナも俺に幸せにしてほしいって思ってもらわないと意味ないから。それが難しいんだよな。ヌナの気持ちが知りたい。
「僕が聞いてあげようか？」
俺の気持ちを口に出して言ったのかと思った。驚ている俺を見てジミンは笑う。
「言わなくても言いたいことは分かるよ」
「余計なことはしなたくていいし。それでこじれたら嫌だし」
「じゃあ恋する気があるかどうか聞いてみようか？」
「だから良いって。それでないって言われてもショックだし」
「珍しくテヒョンが弱気じゃん」
「ヌナのことで自信なんか気持ちが強い意外ないよ」
相変わらずジミンは楽しそうに笑う。他人事だと思って。
「ヌナはテヒョンこと結構好きだと思うんだけどな〜」
「まあジミンより好かれてる自信はある」
「自信ないんじゃなかったの」
「それはあった」
俺の言葉にジミンはムスッとする。
「ヌナには毎日のように可愛いって言われるもん」
「俺だって何着ても格好いいねって言われるし」
お互い顔を見合わせて口を尖らせる。なんでジミンとどっちがAヌナに好かれてるか対決してるんだろう。
「っていうか、別にジミンは俺より好かれてなくてもいいじゃん。俺が好きなんだから」
「そうだけど。別に嫌いなわけじゃなくて、むしろ好きだし。僕だってヌナには甘えたいもーん」
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作者名：藍
| 作成日時：2018年11月15日 20時
