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家に着いたと同時に携帯が震える。ユンギからの連絡かと靴を脱ぎながら慌てて確認すれば、表示されているのは先輩の名前だった。
残念に感じて、Aは苦笑する。
彼氏なのに、兄の電話じゃないからって残念に思うなんて。酷い彼女だと。
気持ちを切り替えてAは先輩の電話に出る。
「もしもし」
「もう家？Aの声が聞きたくて電話しちゃった」
「ちょうど帰ってきたところ」
先輩は一足先に学校を卒業し、既にスタイリストとして働いている。そして仕事が忙しい先輩とAはすれ違いの生活が続いている。
A自身、学校の課題やバイト、スタイリストの見習いと忙しくしている。2人が会う頻度はお互い学生の時から比べるとかなり減った。
それでもこうやって頻繁に連絡は取るようにしている。会えない寂しさを紛らわすように。
でもAにとってはユンギに会えない寂しさを紛らわしたかったはずなのに、先輩とも会えない日々が続いて、結局孤独感はあった。
それに最近は先輩よりユンギの方が連絡とってるかもしれない…
そんなことを思ってまたAは苦笑する。結局なんでもユンギだな、と。
「今日、一緒に働かせてもらったスタイリストが女優を担当してて。あんな大物芸能人の衣装を担当できるとは思わなくて震えたよ」
「そうなんだ。すごい。いいな…」
わたしもユンギの担当をしたい。
まだデビュー前だと言うのにAは既にそんなことを思っていた。
先輩の話に相槌を入れながら、聞き流していたA。携帯からキャッチ音が聞こえてハッとする。
「あ、オッパ…ごめん、キャッチが入ったから」
「キャッチ？」
「あの、大事な電話を待ってて…ごめんなさい」
「そっか。うん、それじゃあまたね」
「うん、おやすみなさい」
ユンギからの電話かもしれない。そう思ってAは先輩との通話を終わらせ、次の電話にすぐさま出る。
そうすれば聞こえてくるのは、落ち着く聞き慣れた声だった。
「悪い、電話に出れなくて」
「ユンギ！おめでとう！！」
「ありがとう」
Aが食い気味に祝えばユンギは笑いながらお礼を言う。それでもAは何度もそうやってユンギを祝福した。それぐらい嬉しいことだったから。
どういうグループでデビューするのか、正確にはいつデビューするのかそんな話をユンギはAにしてくれた。
「デビュー日はまだしっかり決まってないから言いふらすなよ」
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藍(プロフ) - Yukiさん» お待たせしてしまってすみません。そしてようやく2章に移行しました。引き続きお楽しみください！ (2018年11月15日 21時) (
レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - キャー！更新待ってました！！！やばいです！もう通知来るたびにやけてます(・∀・)ﾆﾔﾆﾔ (2018年11月14日 20時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - Yukiさん» ありがとうございます！お待たせしてしまってすみませんでした。ユンギお兄様好きって言っていただけで嬉しい。わたしも好きです (2018年11月14日 0時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 更新お疲れ様です！ですね笑笑好きですよユン兄（・∀・）ﾆﾔﾆﾔ (2018年11月10日 12時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - Yukiさん» そう言ってもらえて嬉しいです。せっかくテテ出てきましたが、またユンギお兄様のターンです笑 (2018年11月4日 22時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2018年10月30日 19時
