�� ページ15
.
作業に夢中になっていたら、日付が変わろうとしていた。いけない、まだシャワーも浴びていなかったのに。
慌てて着替えを手に持ってシャワーを浴びに行こうと部屋を出れば、忍び足で玄関に向かうAヌナの姿があった。
「ヌナ？」
「ナム…」
見つかっちゃったって顔して俺のことを見上げるヌナ。相変わらず俺を見る時は首が痛そうだ。だからヌナに合わせて少し屈む癖がついた。
「何してるの？」
「ナムジュンこそこんな時間まで起きてたの？」
「作業に夢中になってて」
「もう…ユンギといいナムジュンといい、みんな時間を忘れて作業するんだから」
苦笑しながら言うヌナに、心配してくれている申し訳なさを感じる。でもついつい没頭しちゃうから少しは勘弁してほしいとも思う。
「ヌナは？ヒョンを送り届けたの？」
「うん。で、今日は結構早く寝たから帰ろうと思って。そろそろ着替えもないし」
「最近ヌナ、泊まってること多いもんね」
「みんなにはバレないように朝一で帰ってるんだけどね」
「ユンギヒョンの話ぶりとか見てたら分かるよ」
「そっか…ごめんね、宿舎にしょっちゅう来て」
困ったように笑うヌナに大丈夫だと首を横に振る。
「俺は気にしてないよ。ヌナには世話になってるし、迷惑もかけてるから。遅くに帰るのも大変だろから気にしないで」
「ありがとう。でも今日はちゃんと家に帰るね」
「うん、遅いから気を付けて」
「ナムジュンも早く寝るんだよ」
母親みたいなことを言いながらヌナはそっと宿舎を後にした。1つしか歳は変わらないはずなのに本当にしっかりしているなあって小さい身体が去っていくのを最後まで見送った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1312人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
藍(プロフ) - Yukiさん» お待たせしてしまってすみません。そしてようやく2章に移行しました。引き続きお楽しみください！ (2018年11月15日 21時) (
レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - キャー！更新待ってました！！！やばいです！もう通知来るたびにやけてます(・∀・)ﾆﾔﾆﾔ (2018年11月14日 20時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - Yukiさん» ありがとうございます！お待たせしてしまってすみませんでした。ユンギお兄様好きって言っていただけで嬉しい。わたしも好きです (2018年11月14日 0時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - 更新お疲れ様です！ですね笑笑好きですよユン兄（・∀・）ﾆﾔﾆﾔ (2018年11月10日 12時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - Yukiさん» そう言ってもらえて嬉しいです。せっかくテテ出てきましたが、またユンギお兄様のターンです笑 (2018年11月4日 22時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：藍
| 作成日時：2018年10月30日 19時
