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Diorのイベント、出席の話が来た時はもちろんいつも以上に楽しみにしてた。
だって必然的にAちゃんも出席するのは分かっていたから。
ジョングクが先に経験した他のメンバーに邪魔されない時間。今回は日本での開催だからすぐに帰って来れちゃう。だから俺は焦らなくちゃいけないんだ。いつもより頑張らないといけない。
時間差でみんなで飛行機に乗り込むと、先にジスさんとAちゃんが乗っていて、楽しそうに話したり写真を撮っている。
これは邪魔できないな…飛行機では我慢するか…って挨拶だけでもしようと近付く。
JM「お二人とも、よろしくね」
JS「あージミンさん、よろしくお願いします！」
貴方「よろしくお願いします！」
挨拶を返してくれたから
2人の斜め後ろの席に座る。
どうせ話せないし、ソロアルバムの制作に取り掛かろうかな。
そう思ってパソコンを開くと、隣に誰かが立っている気がして見上げる。
そこにはAちゃんが立っていた。
貴方「あの、ジミン…オッパ。
これ、よかったらどうぞ」
JM「え？これって…」
そう手渡された小さな包み。
これって、どっからどう見てもクッキー。
貴方「あの…今年もチョコ作ろうと思ったんですけど忙しくて凝ったものは作れなくて…数も少ないので今日はジミンオッパとジスオンニにと思って…」
照れくさそうに言うAちゃんから貰った2度目のバレンタイン。嬉しすぎて、どうしよう、クッキーを握る手に力が入って割っちゃいそう。
JM「…ありがとう、すごく嬉しい」
貴方「良かったです、…じゃあ！」
嬉しい。
きっと人に渡せるタイミングが今日くらいだったから僕にもくれたんだろうけど、時間がない中作った数少ないクッキーを僕にくれるなんて、勘違いしちゃうっていうか、自惚れちゃうよ。
確かに去年より数が少なめだ。
彼女はコンサート後からまた更に忙しくしている。
本当に家にいる時間がないんだな。
この愛おしいクッキーをいつ食べよう。
特別な瞬間に食べたいな。
そんなことを考えながら、
ジスさんと楽しく話すAちゃんの声を聞いて日本まで飛び立った。
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作者名：二の腕 x他1人 | 作成日時：2023年2月3日 3時
