テヒョンくんが止まらない。【TH】

04. ページ4

*


お見合いという名の食事会当日。



「行きなさいよ。」

『…分かってるよ。』


玄関の見送りの際にも圧力がまぁ、凄かった。
さすがに逃げないけれど憂鬱すぎる。

好きでもない相手と何故話を合わせて食事なんか…。
タクシーに乗りホテルに着かないように願うも、
おじさんはご丁寧に送り届けてくれる。







SJ「チェAさん？」

『…そうです。』

SJ「はじめまして、パクスジンです。」




そっと差し出された手を嫌々握る。
相手はわたしと違って乗り気…なのだろうか。
初対面ではなかなか見抜けない。






SJ「思ってたよりも可愛らしいから、
驚きました。」

『ああ、…ありがとうございます。』

SJ「お世辞じゃないですよ。」




いや、お世辞ですよね。
分かってます、それくらいは。

一応職業もしっかりしているみたいだし
外見も普通より少し上。

なるほど、これは母親が喜んで承諾したのだろう。








SJ「それで、…あの、もし良かったら
お友達くらいから始めても…」

『ああ、えっと……』




こういう時は何と返したら正解？
頭を悩ませていると、









TH「残念だけど、その子俺のだから。
お友達になるのも、お見合いももちろん、
諦めてくれません？」

『………は？』






待って。
思い出すだけでも身が震えるのに
実物を見たら、もう。






『き、きむてひょん……？』


ほら、拒絶反応が。

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