ヲタクなお嬢様 (ページ24)

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JKside

JK「いい加減にして｣

なかなか車から降りようとしないお嬢様。泣きそうになりながら俺の手を振り払うのにはそれなりの理由があるのか。

JK「なんでそんな嫌なの｣

具合が悪いから早く寝かせたいのに診察してもらわなかったら帰れない。少しイライラしながら聞けば小さく聞こえた声。

どうやらお嬢様は聴診器を当てられるのが恥ずかしいらしい。そんなこと言ってもってお嬢様を無理矢理降ろした。まだフラフラしてるお嬢様を支えながら歩いた。

ちょっと待てば呼ばれた名前。診察室に入るのが余程嫌なのか溜息ばかりしてるお嬢様を立ち上がらせて診察室に向かった。

女の先生じゃなく男の先生だった。聴診器は高校生だから流石にやらないだろうと思っていたから服を捲られているお嬢様を見てびっくりした。なんだこの病院。

後ろね～って椅子をくるりと回されてこっちを向いたお嬢様の顔は真っ赤で。後ろに立っていた俺を見上げて恥ずかしそうに顔を逸らした。

なんでこの状況で興奮してんだろ俺。おかしいだろって自分にイライラする。

なんかそういう気分になってしまった自分を抑えて医者の質問に答える。この時期に熱って言うとインフルエンザかもね～なんて言われて固まるお嬢様。鼻のやつ痛いよな、分かる。

予想通り騒ぐかと思ったら具合が悪くて叫ぶ元気も無いのか俺の腕をひたすら掴んでた。痛い時に俺の腕を強く掴むから俺の腕もなんか痛い。

結果出るまでお待ちください、と待合室に戻されて、元いた場所に戻るお嬢様の横に座れば睨まれる俺。どうかした？って聞くと聴診器当てられたじゃん、って俺のことを涙目で睨むからなんかまたそういう気分になった。

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