ヲタクなお嬢様 (ページ2)

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「普通に学校行きたくない｣

私が食事中零した言葉にお兄ちゃんは過剰に反応した。虐められてるの？！ってフォークやナイフをカチャカチャ鳴らして。そんな重い理由じゃなくて単純に推しを拝む時間を増やしたい。学校なんて行く時間あるなら家で推しを拝みたい。

「学校って行かなきゃいけないの？｣

JN「何か悩みでもあるの？｣

「だって、ナムジュン先生に教えてもらってるんだもん、学校行かなくたって家で勉強できるじゃない。なのになんで行かなきゃいけないのかなって｣

悩みでもあるの？って聞いた割には真面目に聞いてくれなかったお兄ちゃんを見て溜息をつく。結局黙って行かせるのね。

結局無理矢理車に乗せられて送られた。本当に恥ずかしいんだよこういうのが。周りに見られるんだもん。

JK「忘れ物はございませんか？｣

「うん」

JK「お迎えのお時間は？」

「後で連絡する」

周りの視線が痛い。えーあの子にあのイケメンは釣り合わないよ～って聞こえてますよそこの貴方。早くここから逃げたいよ。私だって好きでこんなイケメンの横にいるんじゃない。

そんな私を読み取ったのかジョングクは意地悪く笑って私の手を握る。

JK「A、いってらっしゃい｣

一際大きい声で言ったその言葉は周りを黙らせて。私の手を繋いでとびきりの笑顔で言ったジョングク。ジョングクの笑顔で周りの女の子は黄色い歓声を上げる。あー最悪。別の人に送ってもらえばよかった、って言っても専属がジョングクなんだけど。

周りの刺すような視線から一刻も早く逃げたくてそそくさと校舎の中に入った。

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