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会いたくなかった、と言う彼の目は驚くほど冷たかった。
やっと会えたのに.....この2年間彼を想っていた時間は何だったのかな。
「....そうだよね。もう2年も経ってるし私のことなんて忘れちゃったよね」
『うん、忘れた。』
私はテヒョンの目を見て話してるけど彼は1度も合わせることなく淡々と話すだけ。
「このマフラー覚えてる?テヒョンが私の誕生日にくれたんだよ」
首に巻いてるマフラーをぎゅっと握りしめる。
『そんなのいちいち覚えてない』
「っ、テヒョン」
『ねぇ』
低い彼の声にビクッと体が反応してしまう。
『もしかして俺のこと好きだった?』
「えっ......?」
顔を上げると彼の目線と私の目線が合った。
“ちゃんと気持ち伝えなね”
ここへ来る前サラに言われた言葉を思い出した。
そうだよ、その為に来たんだよ。
「...好きだったよ。今もずっと大好きだよ」
初めて言えた。
初めて、自分の口からテヒョンに伝えることが出来た。
『うわ...本気にしちゃった?』
なのになんで?
なんで彼は私をそんな顔で見てるの?
「テ.....ヒョン?」
『2年前のあれは全部冗談。俺とジミンで賭けてたの』
「賭け.......?」
『そ、あんたが俺に惚れるか惚れないかって』
頭が真っ白になり何も言えないまま棒立ちになる私を見ながらテヒョンはクスッと笑った。
久しぶりに見るの彼の笑顔はまるで別人のようだった。
私が大好きだった口を四角にして笑うテヒョンはもうどこにもいなかった。
「あはは....そうだったんだね...私ってバカみたい」
本当にバカだ。
初めて人を好きになったのに。
まさか初恋がこんな風になるなんて。
「帰るね...もう2度と会わないようにする」
『そうしてもらえると有難いです』
私は首に巻いていたマフラーを取り地面へ投げつけた。
涙で前が上手く見えない中、私は再びバス停へ向かい家へと戻った。
嘘で固められた彼の言葉を信じて恋に落ちたあの冬から2年。
儚げに降る真っ白な雪のように私の恋が終わった。
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メロン(プロフ) - ちょんうささん» こちらの用事なのにすみません、。ありがとうございます! (2018年2月11日 11時) (レス) id: a599b6d900 (このIDを非表示/違反報告)
ちょんうさ(プロフ) - メロンさん» あ、そうなんですね!笑 分かりました(^-^) (2018年2月11日 11時) (レス) id: d98842ba6c (このIDを非表示/違反報告)
メロン(プロフ) - ちょんうささん» 了解です!出来ればピョンテありでお願いしたいです、。今からは無理ですかね…?実は今日お出掛けに行く予定があって…((うざくてすみません。 (2018年2月11日 10時) (レス) id: a599b6d900 (このIDを非表示/違反報告)
ちょんうさ(プロフ) - メロンさん» 分かりました(^-^) 今日中には作り始められます! (2018年2月11日 10時) (レス) id: d98842ba6c (このIDを非表示/違反報告)
メロン(プロフ) - ちょんうささん» 良かったです!えっと、主人公とグクはファンから夫婦て呼ばれてる設定でお願いしたいです…。あと、主人公の年齢17か18歳が良いです、。((今からって作れますか?? (2018年2月11日 10時) (レス) id: a599b6d900 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょんうさ | 作成日時:2017年10月10日 6時