16. JK ページ16
＿＿
ある日いつもみたいにメンバーでドラマを観ていると、Vヒョンが
「Aは最後にいつキスしたの？」
とAに聞いた。
突然そんなことを聞かれたものだからか、顔を真っ赤にして戸惑っていたA。
そんな姿を見てたら、なんでだろう、嫌になった。
可愛いAのそんな姿を誰にも見られたくないような、そんな感じ。
だから俺は咄嗟に、
「こいつとキスしたい男なんていないですよヒョン ㅋㅋㅋ」
と、嘲笑うかのように言ってしまった。
その言葉がAを傷つけた事なんて気付きもしないで。
泣いてるAを見て、初めて分かった。
なんというか、嫉妬に似た感情。
Aが部屋へ走って戻った後、ヒョンに怒られた。
「お前は女心が分かってない」
とか、
「冗談にもほどがある」
とか。
でも女心なんて全く分からない。
「あ〜、意味わかんね....」
自分の部屋に戻った俺は、Aとのカトクのトークを開く。
五日前に“おやすみ、グク。”というAからのメッセージで終わっている会話。
気が進まない中、ゆっくりとメッセージと打つ。
“ごめん”
と三文字。
たったの三文字、でも今の俺にはこれが精一杯だった。
あの恥ずかしそうに困った姿や涙を流しながら部屋へ戻っていくあいつの顔が頭の中をグルグルとせわしなく駆け巡る。
もしかしたら、あいつの口から答えを聞くのが怖かったのかもしれない。
三日前、俺が無理矢理Aにキスしたあれを無かったことにされてたら、俺自体を拒否されているような気がして。
あのキスにはちゃんと意味があったから。
「っ、どうしたらいいんだよ」
モヤモヤしながらベットで寝転んでいると、一件の通知が入った。
「は...?」
そこには見るからに俺宛じゃないメッセージが。
「ユンギオッパ、おやすみなさい....？」
さっき送ったメッセージの下にそう送られてきたその文。
あぁ、なんだ。
シュガヒョン。
いつもそうだった、いつだってあいつの口から出る言葉はヒョンの名前だった。
「ユンギオッパねぇ」
どんな気持ちでこの文章を打ったんだろうか。
ドキドキしながら？
俺には持たない感情で丁寧に打ったんだろう。
「っ、ざけんな」
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オルペン - グクの嫉妬の場面、気に入っちゃいました。 (2020年11月13日 22時) (
レス) id: fa51a2f630 (このIDを非表示/違反報告)
オルペン - 次が気になります。更新してください！お願いします。応援してます。 (2020年11月13日 22時) (レス) id: fa51a2f630 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - こんにちわ！次はいつ更新しますか？ (2018年5月4日 9時) (レス) id: c5b40d6694 (このIDを非表示/違反報告)
809 - 更新してくれて嬉しいです！頑張ってください！！ (2018年3月10日 20時) (レス) id: 4a9056ee7c (このIDを非表示/違反報告)
ちあ - 本当に面白いです！楽しみにしてまーす。更新頑張ってください！！ (2018年3月8日 20時) (レス) id: 4a9056ee7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちょんうさ | 作成日時：2018年2月11日 12時
