50. 続編へ移行します! ページ50
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その後どうやって家へ戻ってきたのかは覚えていない。
ただ気がついたら朝になっていた。
ピピピッ.....ピピッ....
眠い体に不愉快な音が聞こえる。
「ねっむ....って私いつの間に体に寝ちゃってたんだ.....」
アラームを止めゆっくりと体を起こす。
今日日曜日なのになんでアラーム鳴るの......
7時を指す時計の針。
あぁ、そうだ昨日ジミンさんと会ってテヒョンのこと聞いて.....
だめだ、その後からの記憶がない。
頭をブンブン振って眠気を覚ます。
そんな時も思い浮かぶのはテヒョンのこと。
もうここ最近全然会っていない。
前までは嫌になるくらい会いに来てくれてたのに。
「姿見せなさいよ....バカ」
そう呟くのと同時に私の手は携帯へと伸びていた。
prrrr....prrr....
今どこで何をしてるかも分からない彼を想って電話をかける。
お願い、出て。
【お掛けになった電話は只今使われておりません....ピーッという】
「どういうこと....? 使われてないって....」
急いで電話を切りカトクを開く。
「嘘でしょ...」
ついこの間まではあった彼のアカウントに“ unknown” の文字。
嫌な予感がする。
私は急いで服を着替えて外に出た。
雪の降る中私はテヒョンの家へと走った。
「っ、はぁ、はぁ....」
テヒョンの家の前で膝に手を当て呼吸を整える。
「っ、テヒョン...?いる?ねぇ、テヒョン!!」
ドンドンっ、とドアを叩くけど中からは物音1つしない。
「返事してよ.....」
その時だった。
隣の部屋のドアが開き、中から1人の女の人が出て来た。
『あー、その彼なら少し前に出て行ったよ』
「っ、どこに行ったか知ってますか!」
『さぁ? なんかもうここには居れないからとか言ってたけど....なに、あんた彼女?』
「っ、、、」
そうだよ、私あいつの彼女でもなんでもないんだよ。
彼を探す資格もないんだ.....
「いえ....違います....」
『だったらさっさと帰りな。変な連中と絡まない方がいいよ』
そう言ってその女の人はドアを閉めた。
帰り道、ひとしきり強く降る雪の中私は家へと戻った。
“Unknown” と書かれたテヒョンのアイコンを見ながら。
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雪が沢山降ったあの寒い日にテヒョンは私の前から姿を消した。
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不良少年(?)、テヒョンくん。
第2章へと続きます!
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こうりん - 更新頑張ってください! 待ってまーす (2018年2月12日 21時) (レス) id: a6076d68ce (このIDを非表示/違反報告)
まっさん - ちょっとwwホソクに狂気を感じましたwwこの話面白いです!いつも楽しみにしてます! (2017年10月1日 17時) (レス) id: 4d229e5918 (このIDを非表示/違反報告)
Hiroron(プロフ) - あー!!気になる!更新待ってます!! (2017年10月1日 11時) (レス) id: 1b13fc48f2 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - ちょんうささん» お返事ありがとうございます!またまた続きが気になってワクワクしちゃってます( *^艸^)ほんとにおもしろいです!2章3章と長編でじっくり読みたいです!更新頑張ってくださいませ!応援しております! (2017年10月1日 10時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
ちょんうさ(プロフ) - alexandrite_bbcさん» コメントありがとうございます!これからも楽しんで読んでいただけると幸いです!!頑張ります(≧∇≦) (2017年10月1日 7時) (レス) id: d98842ba6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょんうさ | 作成日時:2017年8月22日 12時