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「ひゃ〜〜大変だありゃ」
雪掻きをしてる店長を見ていかにも他人事のように言う私。
グゥ〜....
勇ましい音を立てて鳴る私のお腹。
女らしさの微塵もない。
「お腹すいた......」
そう言えばお昼からなにも食べてない。
「おでん食べたい...美味しそ...」
目の前にあるおでんに意識がいく。
あぁ、あともう少しでバイト終わるのに。
バイト終わったら速攻で買おう。
「やっぱ、大根と卵とこんにゃ『おでんください』
えっ、もしかしてお客さん?
待ってこんなの気まず過ぎるって。
1人でおでんに話しかけてるやばい店員だと思われたわ絶対。
『あの、おでん、貰えますか』
ずっと下を向いてる私を不思議に思ったのか再び声をかけられた。
もういい、何事もなかったのように接しよう。
「いらっしゃいませ〜〜!おで...
えっ。」
『ビンゴ』
最悪、よりによってなんでこいつが....
なんで金髪がいるの!!!
「い、いらっしゃいませ」
『おでん』
「何にしますか」
『ねぇ、もうちょっと愛想良くしたら?一応俺客なんだけど。』
「な、何にしますかぁ〜〜?⤴」
『卵』
え、無反応?
まさかの無反応?
「.....はい」
『大根』
「はい」
『なんでずっといなかったの』
「はい....え?」
『この1週間、全然ここにいなかった』
「なんで知ってるんですか。」
『毎日来てたから』
毎日?なんで毎日来てたの?
あ、このコンビニが溜まり場か。
「以上でよろしいでしょうか」
『風邪?』
「お客様、以上でよろしいでしょうか?」
『....あと蒟蒻』
「245円です」
『はい、ちょうど。ジェルアーさん、』
え、誰。
ジェルアーってだれ?
『名前、ジェルアーでしたよね』
「え?あ、あぁ。」
そうだ、そんなこと言ってたっけ。
『俺、キムテヒョンって言います』
「はぁ、」
『...これどうぞ』
そう言って金髪が私に差し出した。
「えっ?」
『バイト、お疲れ様。これ食って頑張って』
「おでん.....」
しかも、具材はさっき私が言ってたやつ。
『じゃあ、またねジェルアーさん』
ひらひらと手を振って背を向けた。
「っ、A!」
『え?』
「私の本当の名前、Aです...」
「...ふふ、じゃあね、Aさん」
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こうりん - 更新頑張ってください! 待ってまーす (2018年2月12日 21時) (レス) id: a6076d68ce (このIDを非表示/違反報告)
まっさん - ちょっとwwホソクに狂気を感じましたwwこの話面白いです!いつも楽しみにしてます! (2017年10月1日 17時) (レス) id: 4d229e5918 (このIDを非表示/違反報告)
Hiroron(プロフ) - あー!!気になる!更新待ってます!! (2017年10月1日 11時) (レス) id: 1b13fc48f2 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - ちょんうささん» お返事ありがとうございます!またまた続きが気になってワクワクしちゃってます( *^艸^)ほんとにおもしろいです!2章3章と長編でじっくり読みたいです!更新頑張ってくださいませ!応援しております! (2017年10月1日 10時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
ちょんうさ(プロフ) - alexandrite_bbcさん» コメントありがとうございます!これからも楽しんで読んでいただけると幸いです!!頑張ります(≧∇≦) (2017年10月1日 7時) (レス) id: d98842ba6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょんうさ | 作成日時:2017年8月22日 12時