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「うぅ....さっむ.....また雪降ってるし」
バイトが終わり、コンビニの外へ出たときだった。
『あれ?終わっちゃった?』
聞き覚えのある声のする方を向く。
「あ、」
右手でヒラヒラと手を振りながら私に近づいてくる金髪。
『ヌナ、もうあがり?』
「ん、そう。」
『なんだ、ヌナの働いてる姿見たかったのに』
ブルブルっと寒そうに体を震わせながら私言った。
こんな寒い日なのにスウェットにサンダル。
季節間違えすぎでしょ。
「あんたさ、サンダルってなに?雪降ってるんだよ?しかも今1月。」
『ヌナに会いたくて急いできた』
ヘヘッと笑う金髪。
「ったく、ほら帰るよ。」
『一緒に?』
「あ、なに?嫌ならいいよ」
『言ってない!言ってない!さぁ、帰ろう!!!!』
当たり前のように私の手を取り歩き出す金髪。
「ち、ちょっと!!手!!」
『寒いんだもん。ヌナの手あったけぇ〜〜』
そう言われるまで気がつかなかった。
なんでこんなに手が冷たいの?
「まさか、また雪だるまとか作ってないよね」
『.....!?!? 作ってないよ』
「あぁ、作ったんだ」
『雪積もると作りたくなる』
「本当にあんた5歳児」
『っ、テヒョンだってば』
足を止め私の方を見る金髪。
「はいはい。ホラ、行くよ」
手を引っ張っても一向に動こうとしない。
『呼んで』
「ヤダ」
『テヒョン』
「面倒臭い」
『ヌナ』
「うざい」
その言葉が刺さったのか直立不動になった金髪。
『うざい....うざいって言われた....ヌナにうざいって......』
「そんなにメンタル弱くてよく喧嘩できるね」
『それとこれは別なんです.....』
「あーもう、ほら行くよ!テヒョン!」
その瞬間、餌をもらう時の犬みたいに嬉しそうになった。
今絶対効果音付いてたわ、“パワワワーンッ!”って。
「単純.....ㅎㅎㅎ」
『ん、なんか言いまし「言ってない。」
テヒョンのポケットに入れられた2人の手はとても温かかった。
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こうりん - 更新頑張ってください! 待ってまーす (2018年2月12日 21時) (レス) id: a6076d68ce (このIDを非表示/違反報告)
まっさん - ちょっとwwホソクに狂気を感じましたwwこの話面白いです!いつも楽しみにしてます! (2017年10月1日 17時) (レス) id: 4d229e5918 (このIDを非表示/違反報告)
Hiroron(プロフ) - あー!!気になる!更新待ってます!! (2017年10月1日 11時) (レス) id: 1b13fc48f2 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - ちょんうささん» お返事ありがとうございます!またまた続きが気になってワクワクしちゃってます( *^艸^)ほんとにおもしろいです!2章3章と長編でじっくり読みたいです!更新頑張ってくださいませ!応援しております! (2017年10月1日 10時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
ちょんうさ(プロフ) - alexandrite_bbcさん» コメントありがとうございます!これからも楽しんで読んでいただけると幸いです!!頑張ります(≧∇≦) (2017年10月1日 7時) (レス) id: d98842ba6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちょんうさ | 作成日時:2017年8月22日 12時