生まれ変わっても、僕は君と。 -JM- (ページ6)

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決行日を明日に控えた僕たちは、夏の夜の海へ来ていた。

珍しく、Aが外で会いたいって言ったから。

『ねぇジミン、覚えてる？』

「うん？なにを？」

『私たちが初めて出会った日のこと。』

「覚えてるよ、」

『あの日、空が泣いてたよね』

スゥッと海の匂いを嗅いだA。

その横顔がとても綺麗で、愛しくてたまらなかった。

『雨の匂いがする』

「ん？そう？Aって鼻いいよね。」

『明日は雨、かな...』

切なそうにそう呟くAに違和感を感じた。

「雨、好きじゃないの？」

『好きだよ...でも、明日は降って欲しくないかな。』

「なんで？」

『んー、なんでだろね？なんとなく』

なんだろう、やっぱり勘違いなんかじゃない。

いつものAのようで、どこか違う。

「そうだ！来週の日曜日、一緒に花火大会に行かない？」

『来週の日曜日は予定がある....ごめんね？』

「あ、そっかそっか！謝る必要ないよ、これからずっと一緒に入れるんだもん」

『ん、ありがとね....』

ザザーン、と波音だけが僕たちを包み込む。

繋がれた僕とAの手。

Aの手は少しだけヒンヤリしてた。

「A、愛してるよ」

突然のこんな言葉に少し驚いてるA。

『うん、』

「明日、いつものホテルで待ってるから。終わったら、来てくれる？ Aに伝えたいことがあるんだ。」

『うん....分かった。必ず行くから、待ってて？』

「うん、待ってる」

ついに明日、計画が実行さへれる。