生まれ変わっても、僕は君と。 -JM- (ページ11)

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あなた目線

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赤ちゃんが私のお腹の中にいるって分かったのは、6月の下旬ごろだった。

それも、彼との子じゃなくて、ジミンとの子だった。

7月7日にあの作戦を決行するって決まってからすぐ、私はジミン宛に一通の手紙を書いた。

泣いて泣いて、中々筆が進まなかった。

そして、全ての準備が整った7月6日。

私はジミンを海へと誘った。

最期に、ジミンと夏の海を見たかった。

初めて逢ったあの夏の雨の日から8年経った今日まで、私の心の中にはいつもジミンがいた。

喧嘩した時も、必ず次の日には仲直りして、雨の日には必ず一つの傘で一緒に歩き、美味しいものは必ず二人で食べて。

でも、それも明日がくれば全て終わる。

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7/7

今日、彼は仕事の関係で家には帰ってこない。

私は最初っから彼を殺すつもりはなかった。

ジミンをずっと裏切ってしまっていた。

「やっぱり雨だ.....」

まるで私の心を表してるかのように勢いよく振り続ける雨。

今日は降って欲しくなかった。

8年前と全く同じだから。

ジミンから貰った小さな瓶のふたを開ける。

「うっ、、、」

ふたを開けただけで強烈な匂いがする。

「ジミン、ごめんね。許して.......」

そして、その液体を口に入れる。

ガンッ

身体中が熱くなり、立つことも辛くなって来た。

「っ、ジミナァ.....」

お腹に手を当てる。

私とジミンとの愛おしい命。

「ごめんねっ、、、ごめん、、、」

その時だった。

外から誰かの声がする。

私を呼ぶ聞き覚えのある声。

『っ、A!!!!!!!』

そう私の名前を呼び、私を抱きしめたジミン。

なんで....来ちゃダメだよ.......

意識が朦朧の中、ジミンを見つめる。

最期に見たものがジミンで良かった......

涙でぐしゃぐしゃになった愛おしい人の顔。

最後の最後までジミンは優しいんだね。

ありがとう、ジミン。

さようなら。