目覚める ページ7
パチ
目が覚めた
「……やっぱ夢か…」
はぁ…とため息をつき、頭に熱さまシートが貼ってあることに気づく
「……ん?」
髪は下手くそな三つ編みに結ばれ、氷枕が敷いてある…
「え…?」
…ベッドの中だ…
あれ?え…
部屋の電気もついてる
テレビの音、それから…
ジミン「目ぇ覚めたた?…大丈夫?」
泣きそうな顔の、ジミン…
「えっ、あジミンッ…」
ガバッ
「ちょ…」
起き上がろうとして、いきなり抱きつかれた
ジミン「ひっく…A死んじゃったかと思ったっ…グスッ……」
そう言って泣く、ジミン…
「あ…死なないよ、風邪くらいで……ごめんね…」
フワフワの金髪を撫でれば、もっと強く抱きしめられる
「くっ、くるしっ…」
ジミンは泣きながら言った
ジミン「ごめんな、あんな酷いこと言って」
「え?あぁ、大丈夫。私は気にしてないから」
そう言うと、顔を私の肩に埋めたまま言った
ジミン「俺…ただ嫉妬してただけなんだ。Aがグクと仲良くなって、焦ったんだ。もしかしたらグクのこと好きなんじゃないかって…。ごめんな…」
泣くジミンの頭をポンポンと撫でれば、ゆっくり離れて、私を見て言う
ジミン「あの時は『もうAなんかいらない』とか『Aなんか知らない』とか、色々言っちゃったけど…全然そんなことないからっ、あんなの嘘だし本気じゃないしっ全然よくないからっ」
必死になって、ますます泣くジミンに落ち着くよう言う
でも彼は私の言葉を割いて言った
ジミン「俺Aのこと好きだからっ、誰よりも大事だし大好きだからっ…だからっ、俺のこと嫌いにならないでっ……一緒にいてほしいっ…」
「…あ…」
泣きながら、でも強い声でそう言ったジミンは、まるで必死になってる小さい子みたいだった
泣いてる顔も、涙も鼻水も、全部そのままで私に必死に訴えかけてくるジミンに、私も応えないわけにはいかないもので…
ジミンの腕を掴んでゆっくり起き上がり、そして言った
「私も大好きだよ。優しいジミンも、強がってるジミンも、ワガママ言うジミンも、強いジミンも……それから、弱いジミンも…」
そしてそっとジミンの方に寄り、その手を握る
「だから大丈夫。ずっと一緒だよ」
ジミンはボロボロ泣きながら、ニコッと笑った
ジミン「へへへっ…よがっだっ…」
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maco(プロフ) - ちーさん» 返信遅くなってスミマセンm(_ _)mありがとうございます!凄く嬉しいです(^^)他の作品もよかったら読んでくださいね(o^^o) (2019年4月5日 1時) (レス) id: 21e849cce4 (このIDを非表示/違反報告)
ちー - 最初から最後まで、読ませていただきました。途中、感動して涙が出てきたり、一人で笑ったりしてしまいました。(笑) ものすごーーーーーーくいい話だったので、他のお話をもっと読みたいです♪読んでよかったです!!! (2019年4月4日 23時) (レス) id: fa0236cd27 (このIDを非表示/違反報告)
マネキン - りょくさん» ご感想ありがとうございます(^^)お話の説明欄にURL貼っておきました。是非読んでください(^^) (2018年8月20日 9時) (レス) id: e3bd181782 (このIDを非表示/違反報告)
りょく - こちらは続編か何かでしょうか??もしよければ1のURLを張っていただけると助かります! (2018年8月19日 9時) (レス) id: 7b3e66c843 (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグは作品を作る際最初にフラグのチェックが入っている仕様です。なので更新前にチェックを外す事を忘れずにして下さい (2018年8月12日 16時) (レス) id: 484c9d624e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:マネキン | 作成日時:2018年8月12日 1時