あのね、ジミンちゃん… 3

兄弟？姉弟だろ ページ29

マネージャーにロビーへ行くよう言われ、ロビーに向かうが…

「あれ？いない」

と、外から車のクラクションが2回鳴った

パッパー…

暗くてよく見えないが…

「…来い…ってこと？」

すーっと息を吸い、玄関の自動ドアを出た

あとをついて来るジミン達

ドアが開いた瞬間、うるさくなる雨音

「あれ？どこ？」

玄関を出ても、どこにもテヤン君の姿はない

辺りをキョロキョロしていた、その時だった

バシャ…バシャ、バシャ

「えっ」

全く違う方向から足音が近づき、そして…

パーーーン！！

いきなりぶたれた…

ドシャッ！

「うっ！？…えっ」

水たまりの上に倒れこみ、服が濡れる

衝撃でウィッグが飛んで行き、テテの足元に落ちた

テテ「うわ！」

「あんたって子はぁっ…こんなとこで一体何やってんだい！？」

私をぶったのは

…母だった…

「なっ…お母さっ！ぅあっ」

ぐいっと胸倉を掴まれ、無理やり立たされる

母「あんた…なんで父さんの葬式にも顔出さなかったの」

怒りでギラついた目で聞いてくる母

「え？それはお母さんが連絡くれなかったからでしょ？私後から知ったのよ！？」

父が死んだ時、母からはなんの連絡も無く、だいぶ経って親戚から聞いたのだった

「はあ！？メールしたわボケ！それに私言われたのよ『父親の葬式にも来ないなんて、娘さん芸能人になられてさぞお忙しいのね』って！！馬鹿にされたのよあんな若い人たちに！」

そう言い、私の制服を見て言う

母「フンッ…あんた何これ？こんな格好までして学校通ってるとか…何考えてんの？頭おかしくなった！？言っとくけど、私さっき学校に行って、娘が男装して通ってますって言ったから！…ははっ良かったわね退学よあんた」

「ええっ！？」

母「あ、そうだ言ってなかったっけ？私再婚したのよ〜」

そして、車の方を指差して言う

母「だからこれからは、テヤンが弟よ」

車から降りてきたのは…薄っすら笑みを浮かべたテヤン君

母「テヤンからぜーんぶ聞いてたわアンタのこと。今学校で何してるとか、どこのどいつと仲良いとか…」

「うそ…」

学校に…言った？

テヤン君が弟？

私が呆然と座り込んでいると、ジミンの方を向き、母は言った

母「あぁジミン君久しぶり〜！そのあほヅラすぐ分かったわ〜」

ジミン「…おばさん…」

母「アンタらうちの娘たぶらかして何のつもり〜？でももう娘とは2度と会わせないからさ」

……→←ユン・テヤン

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