. NJside ページ29
記者「…はい。犯人とは面識はありましたか？」
「いえ…シウとは友人だったみたいですが…」
淡々と質問に答えていけど、手には力が入ったりしていて痛々しかった。
握っていない方の手は机につかれて、体を支えている。
NJ「…質問中失礼します。ヌナ、少し背もたれに寄っかかってください。
すみません、体調が万全では無いので少し休みながら答えさせていただきます。」
ふっと息を吐いた音が隣から聞こえて、肩の力が抜ける。
ここで終了させたい気持ちの方が大きいけど、きっとあなたはそれを望まない。
「ナムジュナありがとう…」
記者「では、最後に。必ずかえってきてくれますよね？」
背の高い男性の記者は少し涙ぐんでいて、声も震えていた。
そして気づく、記者の胸に輝く藍色のバッジがコンサートのグッズだってことに。
隣を見れば、あなたも気づいてアンバーを瞬かせていた。
「約束しますよ、army。 私はまだ居なくなりません、大丈夫。 絶対に帰ってきます、だからもう少し待ってて。」
ニコリと微笑みながらもその瞳からはポロリと涙がこぼれて、デスクの上に落ちる。
記者はありがとうと泣き崩れて、そして一礼して座ってしまった。
NJ「…体調が万全では無いのでこれで終わりとさせてください。
また後日、公式に文書でも説明させて頂きます。」
ジミンに車椅子を押してもらって会場のドアから出るや否や、ヌナは力が抜けたように前に倒れていって、それをユンギヒョンが分かってたみたいに受け止める。
JN「…さすがだよね」
TH「ジミナと俺みたい」
JM「ヒョンかっこいい」
伸びた長いはずの手は悲しげに宙を掴んでいて、ちょっと悲しくなる。
HS「や〜、お前めっちゃかっこよかったな」
JK「ナムヒョンみたいに言痛かった俺も…!!」
HS「グクとユンギヒョン立ち上がろうとしてたからマジで」
押さえつけてた俺を褒めてくれよ〜となだれかかってくる親友を受け止めつつ、ヌナとヒョンを盗み見るとヒョンと目が合う。
YG「寝てるだけだから大丈夫だ」
待機してた担架に乗せられて行くヌナはすごく心配だけど、さっきのペンに向けたメッセージが安心させてくれる気がする。
NJ「まったくあなたって人は…」
いつだって僕はあなたが居なくなりそうで怖い。
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藍波(プロフ) - ひつじさん» ひつじさんコメントありがとうございます！わぁ…すごい嬉しい言葉です。コメントとても励みになります。更新しばしお待ちくださいねっ！ (2021年5月28日 12時) (
レス) id: d06db19c7b (このIDを非表示/違反報告)
ひつじ(プロフ) - いいお話だ…。涙が勝手に出てくる…。多くは語りませんけど一言、今まで読んできた中で一番最高です (2021年5月28日 2時) (レス) id: 82dc9ef354 (このIDを非表示/違反報告)
藍波(プロフ) - ななさん» 感想ありがとうございますｯ!わぁ〜一気に読んでくださったのですか！凄く嬉しいです！！かなりお待たせしてしまってるのを理解してるのですが、これからもよろしくお願いいたします！ 更新頑張ります！ (2021年4月5日 14時) (レス) id: d06db19c7b (このIDを非表示/違反報告)
なな - はじめまして。このお話がとても好きで思わず感想送りたくなり投稿致しました。話にのめり込んでしまい一気に読んでしまいました。これからもご自身のペースで頑張ってください楽しみにしてます！ (2021年4月1日 9時) (レス) id: eff7da916c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍波 | 作成日時：2021年2月27日 15時
