.HSside ページ20
多忙過ぎるカムバを終えた僕らの宿舎はありえないくらい汚くて、朝起きて部屋を見回して頭を抱えてしまう。
男7人だもんなぁ…そこら中に広がる洋服やらゴミはいつもよりも多い気がする。
HS「やっぱりAヌナがいないと早いな…」
どんなに忙しい時期でも、基本的に誰よりも早く起きてこのソファに座ってるヌナ。
その時にいつも綺麗にしてたんだろうか。
今朝見た夢のせいなのか、
忙しさを言い訳に考えないようにしていたヌナの不在を改めて実感して胸の奥がツンとする。
気を紛らわせようとヌナのお気に入りのチャイを入れて、ヌナの部屋に入ると好きな香りがして結局泣いてしまう。
HS「ｯｯ…ここだけ綺麗なんだ」
あの日から時間が止まったみたいにここは綺麗に片付いてて、帰ってきてないことをさらに実感してあの日のヌナを思いだして涙が止まらなかった。
JN「…ホソガ？」
デスクにマグを置いて泣いてたら後ろから聞こえた声に振り返れば、ピンク色のパジャマを着たジニヒョンが立っていて、心配そうにこっちを見ていた。
HS「ヒョン…俺ちょっと…気にしないでください」
JN「やー、泣いてる弟見て放っとくヒョンはいないぞ」
泣いてるのを見られたのが少し恥ずかしくて、顔を逸らしてそう言えば肩を抱いてくれてまた泣いてしまう。
HS「ヒョン、ここだけ綺麗なんです。カムバが終わって、他の部屋はめちゃくちゃなのに。」
JN「…ほんとだ。 Aは綺麗なところが好きだから片付けないと怒られちゃいそうだね。あ、ホソガに怒られるのが先か、ひゃひゃ」
背中をさすってくれるヒョンがいつもみたいに笑うのが聞こえて一緒になって笑っちゃう。
HS「今日見た夢にヌナが出てきて、困ったように笑ってたんです。あの部屋のこと知ってたのかな…」
JN「やー！早く片付けないとじゃない？！」
入れてきたマグを傾けながらヒョンを見ればワタワタと慌てだして面白い。
JN「ホソガはあんまりAを困らせないよね」
HS「…そうですか？ 」
JN「Aはちょっと寂しがってたけどね、いつもニコニコしてるホソガは大丈夫かな〜みたいな」
HS「あはは、帰って来たら全力でフォロー甘えて困らせなきゃ」
JN「やってやれ〜!!」
HS「…ま、とりあえずヒョン。リビング掃除しましょ〜」
JN「…ヒョンちょっとこれから寝なきゃ行けないから…」
HS「問答無用〜!!さぁ皆起こしてきてください！」
ねぇヌナ、俺一人じゃ宿舎は綺麗に出来ないから早く帰ってきてね。
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藍波(プロフ) - ひつじさん» ひつじさんコメントありがとうございます！わぁ…すごい嬉しい言葉です。コメントとても励みになります。更新しばしお待ちくださいねっ！ (2021年5月28日 12時) (
レス) id: d06db19c7b (このIDを非表示/違反報告)
ひつじ(プロフ) - いいお話だ…。涙が勝手に出てくる…。多くは語りませんけど一言、今まで読んできた中で一番最高です (2021年5月28日 2時) (レス) id: 82dc9ef354 (このIDを非表示/違反報告)
藍波(プロフ) - ななさん» 感想ありがとうございますｯ!わぁ〜一気に読んでくださったのですか！凄く嬉しいです！！かなりお待たせしてしまってるのを理解してるのですが、これからもよろしくお願いいたします！ 更新頑張ります！ (2021年4月5日 14時) (レス) id: d06db19c7b (このIDを非表示/違反報告)
なな - はじめまして。このお話がとても好きで思わず感想送りたくなり投稿致しました。話にのめり込んでしまい一気に読んでしまいました。これからもご自身のペースで頑張ってください楽しみにしてます！ (2021年4月1日 9時) (レス) id: eff7da916c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍波 | 作成日時：2021年2月27日 15時
