お前に言ってるんだよ！ 2 (ページ13)

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〈 JM side 〉

学校から帰ってから一番にミンツキのところに行った。

ミンツキの病室の前に行くと慌ただしく動く看護師さんたち。

ピー、ピー、とミンツキに繋がっている機械が音を出す。

その音が僕はすごく怖く感じたんだ。

ミンツキが僕のもとからいなくなる合図に聞こえた。

だから僕は、看護師さんをかき分けて病室に入り叫んだ。

JM) ミンツキっ！ミンツキっ！

ミンツキはぼんやりと目を開けていて僕の声を聞くと目を閉じた。

それと同時に看護師さんたちは大慌て。

僕は病室の外に出されていろいろなお医者さんがミンツキの病室へ来る。

改めて自分のヨドンセンがどのくらい大きなものを抱えていたのか思い知らされた。

ミンツキはどのくらい辛かったんだろう。

ミンツキはどんな思いで過ごしてきたのだろう。

僕ばかりが浮かれてる。

何もかもがうまくいく学校生活。

ミンツキのことなんて、何も考えてなかったじゃないか。

何も分かってなかったじゃないか。

こんなんじゃ、ミンツキのオッパ失格だよ。

それから、ミンツキは一命をとりとめた。

病室に入れるようになってからミンツキはうなされている。

ミンツキ) もう、無理だよ。

ミンツキ、何が無理なの？

僕にはその言葉がなぜかミンツキが死んでしまうように聞こえた。

だから、夢の中にいるミンツキに聞こえるように

夢の中にいるミンツキに届くように僕は言った。

JM) ミンツキっ、死んじゃ嫌だよ。

戻って来て。

すると、ミンツキの手を握っていた僕の手をミンツキが握り返した。

ミンツキは目を覚ました。

生きてくれてありがとう。

戻って来てくれてありがとう。

ありがとう、ミンツキ。