独身女の奮闘気 【SVT】

赤裸々 ページ42

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JS
『ここだと良く見れるみたい』




「そうなの？ありがとう」





ショーが始まるまでまだ少し時間がある。






JS
『どうして僕らのダンスアシスタントに

　なってくれたの？





「そんな理由かよって怒るかもしれないけど

　私、とにかくお金欲しくて家も実家でね

　ダンスは好きだったから、趣味でお金貰えて

　家まであるなら言うことないなって。即決」








本当に、あの頃は必死だった。


思い出に浸っているとクスッと笑い声が聞こえる。









JS
『怒らないよ、むしろAらしくて良いと思う』








ニートの私でも想像したのかずっと笑うジス。






「最初の頃は知らない男に囲まれて辞めたかったけど

　家族が何言われるか分からないでしょ？だから

　本当に必死だったの。」









「でも今は、手放したくないほどに大切な存在だから

　私からは離れないよ」







“ 私から ” は、ね。





社長の判断で辞めさせられちゃうかもだけど。









JS
『Aさ、フレンドリーだねって言われない？』





言われないわ！！



コミュ障だし！！学校の新学期とかマジごみだぞ！？









JS
『色んな人に知って欲しい、

　Aの良さをわかって欲しいな、って思うけど

　あんまり知られ過ぎるのもな〜って』









「知られ過ぎたら私も女の子にいじめられるかな？

　セブチに近寄らないで！的な」笑



マンガあるあるのトイレで暴言とかね笑








JS
『ほんと、そういうとこだよね』






よく分からないけど微笑むジスに








そうだね！と言って






前を向くと




丁度ショーが始まるブザーが鳴った。

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