検索窓
今日:14 hit、昨日:3 hit、合計:34,616 hit

12 ページ14

『あの、私何も知らないんです。記憶もなくって。気づけばこの江戸で得体も知れない使用人と住んでいて。そういえば、私って一体誰なんでしょうか?そんなことすらもわからないんです。』





私はただ自分を嘲笑うことしかできない。








銀「記憶が…?そういやお前そうか…。押しかけてすまねえな、俺は坂田銀時ってんだ。銀ちゃんで構わねえ。かぶき町で万事屋やっててな。そうさな、まあお前の古き友人ってとこさ。」






『銀ちゃん…万事屋…古き友人…。私は昔から銀ちゃんとお呼びしていたと??』







銀「あーどうだったか、あんまり昔のことだからすっかり忘れちまったよ。俺はこう見えて頭は糖分と結野アナのことしかないんでね。」





『そうなんですか。あの、側から見てもいかにも馬鹿って感じに見えるんで全然大丈夫ですよ。』






銀「ごめん、どこが大丈夫なのかな。すっごい傷つくよ、ドアの角に足の小指ぶつけた時並みに傷つくよ。」






『ごめんなさい、ぶつけなことないのでわかりませんでした。今度ぶつけてみますね?』





銀「いやいや何言ってんノオオオオオオオ!?ていうか話逸れてるからね?!逸れちゃってるからね!?」






『あ、ほんとでしたね、というか銀ちゃんがいかにもツッこんでって感じで話すから!!フフフッ面白い人だ』







なんだ?この暖かい気持ち








知らないな、残念ながら。









銀「お前やっと笑ったな。シケた目しやがって。そんなんじゃな、生きてても何も楽しくねえぞっと。おばちゃん、お代は俺の気持ちだけでも取っといてくれや!」




どうして私を人の心にしようとする……何もわからない空っぽの器にそうやって人のモノを注ぐ…







銀「笑えねえならいつでも笑わせてやるさ。何でもやる商売やってんだ、万事屋に任せときな。お前はお前だろ。迷う必要なんてねえってことさ。じゃあ俺は行くわ、また遊びにでも来な。」









そう言って去って行く背中は









どこか懐かしい背中にも見えた

13→←11



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
40人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 高杉 , 真選組   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - うわぁぁぁ!凄い面白いです! (2018年10月7日 13時) (レス) id: 2fa9032b19 (このIDを非表示/違反報告)
高杉紗夜香(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください!! (2018年1月14日 19時) (レス) id: 47ea433c10 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:スズちゃ | 作成日時:2018年1月9日 4時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。