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捕まれていた頬を離されて、そのまま後ろに突き飛ばされる。壁に身体を打ち付けて一瞬目を瞑った瞬間に、ジミンはどんと後ろに手を付いていやらしい笑みを浮かべならわたしを見下ろしていた。
「いいよ。じゃあもうあの香りは出さないであげる」
話しながらつーっと首筋を撫でられ、ぞくりと身体が震えてしまう。そんなわたしの反応を見てまたせせら笑うのだけれど。
「お前を香りで惑わさなくても十分効果はあるみたいだし？もう物欲しそうな顔して俺の事見てるじゃん」
「っ、……そんなこと、ない……」
「そ？まあせいぜい足掻いてれば？お前が素直に俺を求めて来たら、ちゃんと可愛がってやるから」
そう言ってジミンはわたしの目の前からぱっと姿を消した。
張り詰めていた緊張が途切れて、荒い呼吸を繰り返していることに気付く。そのままずるずると壁伝いに床に崩れ落ちるけれど、力は入らなくてへたり込んでしまった。ばくばくと激しく心臓が鳴り響いている。
動悸がして息苦しい。身体は変わらず熱を持ったままで、ジミンの言う通りに早々に潤い始めた自身の中心の様子に嫌気がさす。粟立ったままの肌を摩って気持ちを落ち着かせる。まだ仕事も始まっていないのにこんな状態で大丈夫だろうか。
とりあえず気持ちを鎮めて切り替えないと。大丈夫。ジミンがわたしの傍から離れたんだ。これで集中して仕事ができるじゃないか。大丈夫。何も問題ない。だいじょうぶ……
ゆっくりと立ち上がって、ふらつきながらもなんとか自分の机に戻る。気が動転し過ぎて周りなんて目に入っていなかったけれど、それが逆に仕事だけに集中できて捗る結果にはなったから良かった。
ジミンは視界の端で姿を見ることはあったけれど、朝以来わたしに話しかけることも邪魔することもなかった。きっとわたし以外からエネルギーを得ているのだろう。今のわたしの状態では幸せなんて感じる暇も余裕もないからジミンにとっても近くにいるメリットはないのだろうし。
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「Aちゃんお昼になったよ。休憩しないと」
「あ……ミンソクさん」
集中して仕事していたから時間なんて気にしていなかった。気付けば隣の席の人も他の人もお昼に出かけたり、その場でお弁当を広げたりし始めていた。ミンソクさんはにっこりと笑ったかと思ったらわたしの机の上に買って来たであろうお弁当を置いた。
「まだあまり食欲ない？」
「いえ集中していて」
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藍(プロフ) - マリさん» ときめきMAXありがとうございます！そんな純粋なお話じゃなくてえろを全面に押し出しているお話なのに…天使ジミンちゃん側も変化が見えてきたところで3章突入です。いつもありがとうございます！ゆっくりですがあと少しお付き合い下さいませ (2021年4月25日 13時) (
レス) id: 10b94e4ad6 (このIDを非表示/違反報告)
マリ(プロフ) - 天使様が焼きもちをやいたり独占欲を出してきたり、最高の展開を迎えてきて私のときめきもMAXです。更新いつもすごく楽しみにしてます！素敵なお話をありがとうございます。 (2021年4月22日 23時) (レス) id: dd24aa3b37 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - otouhu3さん» 毎回嬉しいお言葉ありがとうございます！とても励みになっております。いつも虐められてばかりですからね、偶には余裕がない姿も見てみたいものです。何度も交わってお互い知り尽くしてきてジミン天使様も満更でもないんでしょうね笑 (2021年4月17日 4時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
otouhu3(プロフ) - いてもたってもいられずコメントしに来てしまいました。お風呂のシーンの天使様が普段より早く昇りつめるところにめちゃめちゃキュンとしました…！余裕がなくなってきてるのではTT今回も態度にも翻弄されています…。忙しいとは存じますが何卒ご自愛くださいませ…！ (2021年4月15日 19時) (レス) id: 3f801ffea3 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - マリさん» 天使様サイドも気になりますよね。そのうち明かされると思います。多分…わたしの心配までして頂きありがとうございます。マリ様もお忙しい中ありがとうございます。お互い身体には気を付けて、天使ジミン様で癒されましょう (2021年4月3日 23時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2021年3月27日 20時
