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「きゃっ……」
「わっ！」
ばちっと電気が走ったような音がして、わたしとミンソクさんの手が弾かれた。その拍子にお互いが持っていた資料がばらばらと床に落ちてしまう。
「す、すみません……」
「うわー静電気？ぴりっときた。Aちゃん大丈夫？」
「は、はい……」
わたし、今何をしようした？弾かれなかったらそのままミンソクさんに縋りついて唇重ねてたんじゃない？なんてことをしようとしたの。
自分の無意識な行動が信じられなくて、焦りながら散らばった書類をかき集める。殆どをミンソクさんが拾い上げてしまって、そのまま持って歩き始めてしまうからわたしは慌てて追いかける。
ミンソクさん変な風に思ってないかな。未だにわたしはどきどきしたままで、身体の熱はおさまらないし、このまま近い距離で対面していたらまた同じようなことが起きそうで怖い。本当にわたしはどうしちゃったというのか。おかしいことばかりで困る。
「欲求不満なんじゃない？」
「っ……」
ぽつりと囁かれた言葉に敏感に反応してしまう。息を呑んで立ち止まったわたしに気付いたミンソクさんが振り向いて名前を呼ぶ。それに大丈夫だと声を掛けて早足でミンソクさんの横に並んだ。
「本当に強情だよね。認めちゃえば楽なのに。後は俺に身を委ねるだけだよ」
悪魔のような囁きがわたしだけに聞こえてくる。本当に悪魔みたいな存在だけれど、ジミンは。必死になって無視して、そんなわけないと自身を落ち着かせようとする。
でもそれを嘲笑うかのようにジミンはわざと耳元で囁いてくるから。それだけでびくりと身体を震わせてしまうわたしは本当にどうしようもない。
これじゃあジミンの言うことを認めているようなもの。それでも絶対に認める気はないけれど。最後にジミンに触れられてから、もうすぐ2週間が経とうとしている。このまま我慢すればジミンにおかされた状態から抜け出せる気がする。
耐えないと。欲求のまま行動してはいけない。ジミンの囁きは甘美で、その先の快楽を知っているから意思は簡単に揺らいでしまうけれど。でも本当は悪魔の囁き。天使なんかじゃない。ジミンの魔の手に落ちてしまったら最後、狂ったように抱き潰されて快楽から抜け出せなくなってしまう気がする。
「フラストレーション溜まっていた方が、解放された時は一層気持ちいかもしれないけどね」
うるさい、うるさい、うるさい！わたしは大丈夫。誘惑なんかに乗らないんだ。
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藍(プロフ) - マリさん» ときめきMAXありがとうございます！そんな純粋なお話じゃなくてえろを全面に押し出しているお話なのに…天使ジミンちゃん側も変化が見えてきたところで3章突入です。いつもありがとうございます！ゆっくりですがあと少しお付き合い下さいませ (2021年4月25日 13時) (
レス) id: 10b94e4ad6 (このIDを非表示/違反報告)
マリ(プロフ) - 天使様が焼きもちをやいたり独占欲を出してきたり、最高の展開を迎えてきて私のときめきもMAXです。更新いつもすごく楽しみにしてます！素敵なお話をありがとうございます。 (2021年4月22日 23時) (レス) id: dd24aa3b37 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - otouhu3さん» 毎回嬉しいお言葉ありがとうございます！とても励みになっております。いつも虐められてばかりですからね、偶には余裕がない姿も見てみたいものです。何度も交わってお互い知り尽くしてきてジミン天使様も満更でもないんでしょうね笑 (2021年4月17日 4時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
otouhu3(プロフ) - いてもたってもいられずコメントしに来てしまいました。お風呂のシーンの天使様が普段より早く昇りつめるところにめちゃめちゃキュンとしました…！余裕がなくなってきてるのではTT今回も態度にも翻弄されています…。忙しいとは存じますが何卒ご自愛くださいませ…！ (2021年4月15日 19時) (レス) id: 3f801ffea3 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - マリさん» 天使様サイドも気になりますよね。そのうち明かされると思います。多分…わたしの心配までして頂きありがとうございます。マリ様もお忙しい中ありがとうございます。お互い身体には気を付けて、天使ジミン様で癒されましょう (2021年4月3日 23時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2021年3月27日 20時
