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一瞬触れた手はなんだか熱を持っているし、真後ろから話されてちょうど耳辺りにミンソクさんの息遣いを感じてしまってぞくっとする。
なんとなくだけれど、このままではいけないと思った。わたし今おかしい。心臓が高鳴りどきどきと脈打つ音がミンソクさんに聞こえてしまいそうだし、吐く息だって熱い。
ゆっくりと後ろを振り返れば、まだミンソクさんは近い位置にいて。でもぺらぺらと取り出した書類の確認をしていて、この近さには気付いていないようだった。わたしは固まったまま身動きが取れなくて、ただじっとミンソクさんの手の動きを見つめていた。
可愛らしい顔つきをしているけれど、やっぱり手は大きくてごつごつはしていて、でも真っ白ですらっと伸びた指は綺麗で。紙をめくる動きを目で追っては、その指がさっき一瞬でもわたしに触れたんだって思ったら、またどきどきして身体が熱くなったような気がした。
「うん、これでいいかな。ありがとうAちゃん」
「は、はい！良かったです」
ぱっと顔を上げて言うミンソクさんに反射的に返事をすれば、驚いた顔をされた。漸くミンソクさんもわたしとの距離の近さに気付いたのか、照れくさそうな顔をしながら少し後ろに下がったのが分かった。
それになんだか残念な気持ちになりながらも少し離れただけでも、ちゃんと息が出来るような気がした。そのままミンソクさんはわたしが他に取り出した資料を見せてと手を伸ばすので、そっと差し出す。
「僕もだいたい探せたし、これで大丈夫かな」
「早く見つけられましたね」
「うん、Aちゃんのおかげだ」
また顔を上げて今度はにっこりと微笑んでくるんだから、きゅんきゅんしないわけないし。せっかく少し離れたのに覗き込むように目を合わせられたらどうしようもない。
「Aちゃん顔が赤いけど大丈夫？」
「へ……」
「また体調が悪いとかじゃない？」
「だ、だいじょうぶです……」
「そう？無理はしないでね」
そっとミンソクさんの手が伸びて、おでこに手が触れる。「熱くはないかな」なんて呟く彼の言葉はうまく理解できなくて呆けたままで。
そのまま流れる様に頭を撫でられて、もう限界だった。頭の中がショートしたみたいに熱でおかされてまともに考えられない。
「みん、そくさん……」
「っ、Aちゃん……？」
ふらっとミンソクさんの方へ近寄ってその身体に縋りつきそうになる。そのふっくらとした唇に吸い付きたい。
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藍(プロフ) - マリさん» ときめきMAXありがとうございます！そんな純粋なお話じゃなくてえろを全面に押し出しているお話なのに…天使ジミンちゃん側も変化が見えてきたところで3章突入です。いつもありがとうございます！ゆっくりですがあと少しお付き合い下さいませ (2021年4月25日 13時) (
レス) id: 10b94e4ad6 (このIDを非表示/違反報告)
マリ(プロフ) - 天使様が焼きもちをやいたり独占欲を出してきたり、最高の展開を迎えてきて私のときめきもMAXです。更新いつもすごく楽しみにしてます！素敵なお話をありがとうございます。 (2021年4月22日 23時) (レス) id: dd24aa3b37 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - otouhu3さん» 毎回嬉しいお言葉ありがとうございます！とても励みになっております。いつも虐められてばかりですからね、偶には余裕がない姿も見てみたいものです。何度も交わってお互い知り尽くしてきてジミン天使様も満更でもないんでしょうね笑 (2021年4月17日 4時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
otouhu3(プロフ) - いてもたってもいられずコメントしに来てしまいました。お風呂のシーンの天使様が普段より早く昇りつめるところにめちゃめちゃキュンとしました…！余裕がなくなってきてるのではTT今回も態度にも翻弄されています…。忙しいとは存じますが何卒ご自愛くださいませ…！ (2021年4月15日 19時) (レス) id: 3f801ffea3 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - マリさん» 天使様サイドも気になりますよね。そのうち明かされると思います。多分…わたしの心配までして頂きありがとうございます。マリ様もお忙しい中ありがとうございます。お互い身体には気を付けて、天使ジミン様で癒されましょう (2021年4月3日 23時) (レス) id: 66eaabbd56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2021年3月27日 20時
