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それから、彼らのコンサートは順調に終わっていた。気付けばあっという間にアメリカでの公演は過ぎ去り、ヨーロッパへと移動になった。その間、わたしはソウルに居る頃のように気まぐれに彼に抱かれた。
コンサートの後は興奮して欲を吐き出したくなると言っていたので、毎度毎度昂った彼の相手をさせられるのかと、不安を感じたがそんなことはなかった。いくら若くて体力も人一倍あるからといって、続くコンサートに慣れない外国、飛行機の移動と重なればコンディションを整えるのも大変だろう。ステージに立っていないわたしだって、終わればへとへとになるんだから。
でもやっぱり、抱かれる時は毎回いつもより激しくて、なかなか解放してくれなかった。けれど今までと違って、彼はぐったりとしているわたしを気遣ってくれるのだ。あの時と同じようにシャワーを浴びさせてくれることもあるし、彼の部屋で行為に及んだ時はそのまま一緒のベッドで寝ることもあった。
どういう心の変化なのか分からないけれど。わたしはそれに惑わされて、更に彼を欲してしまっている。抑え込もうと思っても、理性もなくして本能のままに抱かれて求め合っていては、彼への気持ちなんて消えなかった。その上、今までとは違う彼の姿をわたしに見せられたら、この感情を抑え込むなんて不可能だ。
捉えて離さない彼はずるい。いつもいつもわたしを惑わして辛くさせるのに、彼は自分の好きなように自由に生きている。それが羨ましかった。
「あれ、Aちゃん？」
「あ……じんさん……」
ヨーロッパに移動した次の日の朝。今日はまだコンサートはなく、リハーサルだけだったので、わたしの仕事は少ない。彼からの連絡もなかった。
でも最近は毎日1人になると彼のことを考えてしまって、苦しくて辛くなる。今もそうだった。大して眠ることも出来ず目が覚めてしまって、もう一度眠りにつこうにも、ぐるぐると考えたくない彼のことが頭を巡り寝れなかった。
ふと、カーテンの隙間から朝日が漏れているのに気付き外を見れば、少し行った先に海があるのが見えた。ここでぐちゃぐちゃ考えていてもと思ったら、行動は早かった。素早く着替えを済まして、もうホテルの部屋から出ていた。
結局、1人明るくなっていく砂浜を歩いているだけでは、考えることは一緒で。彼のことばかりだったけれど。少し冷たい空気に、暖かい日差し、静かな波の音に囲まれて、気持ちは落ち着いていた。
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藍(プロフ) - Agust dさん» あわわ！むしろお勉強のお邪魔をしていませんか？気分転換になったのならいいのですが。わたしはいつも素敵なお言葉に励まされております。本当にありがとうございます！ (2019年12月3日 1時) (
レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - 私現在、試験期間中なのですが疲れたときにちょうど更新通知が来ていて「藍さんｯｯ!!!!」ってなりました (2019年12月1日 12時) (レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - exol0725puさん» ゆんぎさんはいつもさらっと核心ついたり、周りを冷静に見ているイメージなので…格好良くしてしまいがちです笑 コメントありがとうございました！ (2019年12月1日 10時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - babe305901さん» わーありがとうございます！嬉しいです。これからも素敵なジョングクをお届け出来るように頑張りますね。 (2019年12月1日 10時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
exol0725pu(プロフ) - ユンギさんめっちゃかっこいい( (2019年11月30日 11時) (レス) id: 0e1f656f1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2019年11月10日 9時
