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「なに?腰抜かしてんの?意外と初心だったんだね……えっーと、Aヌナ?」


何も言わないわたしを鼻で笑って、わざとらしくヌナ呼びする彼に背筋が冷んやりとした。目が笑ってない。いつものようにわたしを呼んでいるのに恐怖心しか感じられなかった。


「ねぇ何も言わないのはどういうつもり?覗き見して謝罪もなし?」

「だ、誰にも言いませんから……あの、わたし、なにも見てな……」

「俺と目合ったよね?」


慌てて口を開いてなんとか話そうとするわたしの言葉を遮って短く言い捨てる彼に押し黙る。そのままわたしの目線に合わせるように彼はしゃがみ、横の壁に手をついた。


「そんなこと言うってことはやばいもん見ちゃったっていう自覚はあるんだよね?」

「あ、あの……」

「あの女、お前のせいでもう抱けないんだよね」

「え?」

「お前が変わりやる?」


何を言っているのか理解できなかった。ただただ唖然と彼をみることしかできなくて。相変わらず彼はそんなわたしを嘲笑った。


「そ、の……ごめんなさい、わたし……本当に誰にも何も言いませんから。あの、見たこと全部忘れますから」

「いいよ、そんなこと言わなくても。どうせ忘れることなんて無理でしょ?強烈な印象をあんたに与えたんだろうからさ」


なんともなしに言う言葉は正にその通りで。口ではそんなことを言いつつも、わたしは忘れることなんてできないんだろうなあっていうのは分かる。


「だからさ、共犯者になればいいんだよね?」

「え?」


ぐっと強く腕を引かれて、彼が立ち上がるのに合わせてわたしも立ち上がりそのまま引きずられる。訳もわからず戸惑っていたら、先ほどの倉庫まで連れてこられて中に押し込まれる。


「や、……」

「俺さ、やれなくて今めちゃくちゃイラついてるんだよね。言ったでしょ、あの女はもう抱けないって」


逃げようと彼から離れて扉に手を伸ばしたわたしの脚を引っ掛けて転ばした彼は、そのままわたしを床に押さえつけて乗り上げてくる。


「あんたが代わりに俺を満足させなよ」


そう言うのと同時に服に手を掛けられて勢いよく捲り上げられる。悲鳴をあげることもできずに某然と彼の行為を見ていることしかできなかった。


「あんたと俺の秘密。もうこれで本当に誰にも言えないでしょ?」


口元だけ歪めて笑う彼はそれでも綺麗だった。


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(プロフ) - Agust dさん» いえいえ正常です笑 わたしも書きながらグクが来たら何させようとずっと考えていました。その結果が今回のお話です。いつもより濃厚にお届けしました!夜中しか更新できなくて申し訳ないですが、お目覚めのお供にどうぞお楽しみください。 (2019年11月8日 0時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
Agust d(プロフ) - 夢主の部屋に早くグクが来てなにかが起きて欲しいと楽しみに心待してしまう私は、すこし変態でしょうか? 夜遅くに更新お疲れ様です 朝起きて通知見た瞬間パッチリ目が覚めました これからもファイティンです♪ (2019年11月6日 17時) (レス) id: fea73733b9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - kokoboboさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!他のお話も読んで下さって嬉しいです。今までのグクのお話とは違いますが、わたしもダークな一面が好きなので喜んで貰えて良かったです。のんびり更新ですが、最後までお付き合い頂ければと思います! (2019年11月6日 0時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
kokobobo(プロフ) - 素敵な作品読ませていただいてます!以前からお話は読ませていただいていたんですが、ついにグクの闇?版が出てもう本当に嬉しかったです!もうグクのこのちょっとダークな感じが...控えめに言っても最高で... これからも頑張ってください!ありがとうございました! (2019年10月31日 19時) (レス) id: 4b3068ef63 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あずささん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!まだまだお互い一方通行ですが…わたしも早く2人の甘いお話を書きたいですのでお待ち下さいませ。 (2019年10月25日 1時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年7月25日 15時

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