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「大丈夫ですよ。事故で仕事がなくなったら申し訳ないからよかったです」
「うん…よかった」
良かったんだけどなんだか腑に落ちない。まぁでもジョングクさんの言う通りだし、職場にも迷惑をかけるし、早く退院しなきゃ。
「そうだ！Aヌナ、これ！」
思い出したように声を上げて、ジョングクさんが鞄からハイって出してきたのはDVDだった。
「昨日言ってたDVD！これいっぱい見て僕たちのこと覚えてね」
「わ、いっぱい…ありがとうございます」
次々と鞄から出しては備え付けのテーブルに並べられるDVDの数に驚く。これがおすすめかな、あーでもこれもいいかもと言って手渡してくれるジョングクさんはとても楽しそうだった。
「ペンになってくれると嬉しいな」
「アイドルのジョングクさんはまだ見たことないですけど、昨日だけで十分素敵な人だって思いましたよ」
「ホント？それなら嬉しい。でももっと僕のこと知って」
可愛い笑顔で本当に嬉しそうにしているジョングクさんにときめいてしまう。どきどき煩い心臓を無視してそんなジョングクさんにわたしも笑いかける。
「ふふふ…はい、頑張ります」
「じゃあもう出ないといけないから、行きます。また仕事終わったら来るから」
そう言って再びマスクをつけて、ジョングクさんじゃなきゃ完全に不審者の格好して病室から出て行った。
ジョングクさんが仕事に行ってしまったのでまたわたしは1人になる。静かな病室ですることもなくてどうしよかと思ってたけどDVDを持ってきてもらえてよかった。
しかしさっそく見ようかと思ったら朝食が運ばれてきた。机の上に広げられているDVDの山を見て苦笑されてしまった。
それから動けない私の代わりに看護師さんがDVDをセットしてくれて。行儀が悪いけれど朝食を食べながらDVDを見る。
気付いたら、食べるのも忘れて見ていた。リモコンを持って、何度も停止ボタンを押す。
「…昨日の姿と違い過ぎない？」
メイクをしていたり髪色や髪型が違うことも原因かもしれないけれど。それ以上に昨日話した様子とステージ上の雰囲気が違い過ぎで。まだ名前も曖昧なのにそれだけ変化があるからもはや誰が誰だか分からなかった。
ジョングクさんは分かる…かも。たまに見失うけど。他の人は一瞬じゃ分からなくて。
これ、覚えるのすごく時間かかるんじゃないかな。わたしがこの人だ！って思ってる人が合ってるとも限らないわけだし。
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Yuki - ありがとうございます！では、遠慮なく、、、。本当に藍さんの作品に出合えてよかったです！無理せず更新頑張ってください！！！ (2019年1月30日 23時) (
レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - Yukiさん» いつもいつもyukiさまの温かいコメントにほっこりしていますので。いくらでもコメントして下さい！嬉しいので有難いです。もうすぐ1章終わりますので引き続きお楽しみください！ (2019年1月30日 19時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます。こちらまで読んで頂いて嬉しいです。もしかして、もしかしてです。もうすぐ明らかになりますのでお待ちくださいね。 (2019年1月30日 19時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - いえいえ！逆に、コメントしすぎちゃうとダメかなって思って、でも藍さんとお話したくなっちゃって、、、笑笑 お言葉に甘えてこれからは毎日のように送っちゃってもいいですか！！！ウザかったら無視してくれちゃって大丈夫です！更新頑張ってください！ (2019年1月29日 22時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - ずっとずっともしかして、と思っていましたが、ヒロインヌナ記憶がないですよね？でもふとした瞬間に体が動いてますね…そろそろ涙が止まらなくなってきました (2019年1月28日 23時) (レス) id: cd9810eca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2019年1月20日 1時
