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「って、鞄がないんだった…」
「なに、1人で喋ってるの？」
「え？」
ああ…わたしの鞄はいずこへ…なんて思っていたら誰かの声が聞こえてきた。
「ジョングクさん…」
「おはようAヌナ。起きるの早いですね」
いつの間に病室に入ってきたのか、全員真っ黒でフード被っているジョングクさんがマスクを外しながら挨拶をする。
「おはようございます。ジョングクさんこそこんな早くからどうしたんですか？」
「仕事行く前にヌナの顔見ようかなって思ってたんです。ちゃんと寝れました？痛みとかないですか？」
「わざわざ来てくれたんですか？ありがとうございます。ぐっすり寝れました。痛みもないです」
「よかった」
そうやってにっこり笑う姿が格好良くて。あぁこの人がアイドルやってるの分かるなぁって思った。
そうやってジョングクさんの顔をしげしげと見ていたら、こてんと顔を傾けて不思議そうな顔をするジョングクさん。
「Aヌナ？」
「あの…ジョングクさん、わたしの鞄を知りませんか？」
「あぁ鞄。忘れてました。すぐには要らないって思ってしまっておいたんだった」
そう言って奥にあるクローゼットの扉を開けて見慣れたわたしの鞄を持ってきた。そんなところにあったのか。
「無くなってるものとかないですか？事故の衝撃で物が鞄から出てたりしてたから」
そう言われながら鞄を渡される。中身を確認してみても無くなっているものがあるかどうかは分からなかった。
思い当たることもないからちゃんと揃っているのだろうけど、記憶が曖昧だった。こんなポーチ入れてたっけ？とか、逆に中に入っているもの自体の記憶がない。
まぁいいかと深くは考えずに目的の携帯を手に取る。
「あれ？」
けれどホームボタンを押しても反応しなくて。電源切れてるのかなと思って電源ボタン押しても何も変わらなかった。
「あ…携帯、多分壊れてると思います」
「え？」
驚いて顔を上げれば申し訳なさそうな顔をしているジョングクさんと目が合う。
「Aヌナのことを知ろうと思って携帯見ようとしたんだけど、なにも反応しなかったから…」
「そう、なんですね。どうしよう…」
「僕、携帯ショップに持っていきます。事故でって言えばデーター取り出してくれると思うんで」
「うん…」
あまりジョングクさんの話が頭に入ってこなかった。携帯が壊れている事実がショック過ぎてどうしようっていう思いしかなかった。
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Yuki - ありがとうございます！では、遠慮なく、、、。本当に藍さんの作品に出合えてよかったです！無理せず更新頑張ってください！！！ (2019年1月30日 23時) (
レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - Yukiさん» いつもいつもyukiさまの温かいコメントにほっこりしていますので。いくらでもコメントして下さい！嬉しいので有難いです。もうすぐ1章終わりますので引き続きお楽しみください！ (2019年1月30日 19時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます。こちらまで読んで頂いて嬉しいです。もしかして、もしかしてです。もうすぐ明らかになりますのでお待ちくださいね。 (2019年1月30日 19時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - いえいえ！逆に、コメントしすぎちゃうとダメかなって思って、でも藍さんとお話したくなっちゃって、、、笑笑 お言葉に甘えてこれからは毎日のように送っちゃってもいいですか！！！ウザかったら無視してくれちゃって大丈夫です！更新頑張ってください！ (2019年1月29日 22時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - ずっとずっともしかして、と思っていましたが、ヒロインヌナ記憶がないですよね？でもふとした瞬間に体が動いてますね…そろそろ涙が止まらなくなってきました (2019年1月28日 23時) (レス) id: cd9810eca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2019年1月20日 1時
