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今日もジョングクさんたちの注文を受けてわたしはドリンクとベーグルを持っていく。

最近はカムバックに向けて事務所の練習室で毎日のように練習をしているようだから、こうやって頼む頻度が多いのだと教えてもらった。

わたしとしてはジョングクさんたちに会えるのは嬉しいし、それにお店としても売り上げが増えるので、毎度毎度それなりの量を詰めて運ぶという面倒なことでも喜んで引き受けている。

むしろお店の電話が鳴るとジョングクさんからデリバリーのお願いかなって、反応してしまうぐらいだ。

いそいそと準備をしてお店を出て、事務所までこの横断歩道を渡れば着くという所まで来て赤信号に捕まる。大通りのため長い信号を寒い中待つのは辛かったが仕方がない。

ぼーっと反対の横断歩道を渡る人の流れや車が通過していくのを眺めている時だった。女の人の悲痛な声が突然聞こえてきた。


「待って!お願い、止まって!!」


赤ちゃんを抱っこしたお母さんだった。買い物帰りなのか手にはたくさんの買い物袋を抱えており声あげながら叫んでいる。

何をそんなに慌てているのだろうと不思議に思って母親の視線の先を見れば、楽しそうな顔をして走って行く男の子がいた。

それにえっと驚く。あのまま走り出せば車道に出てしまう。しかし男の子は走るのに夢中だ。


「駄目よ!危ないから止まって!」


必死に母親が止まるように叫ぶが聞いちゃいない。母親と男の子の距離はまだ遠い。

危ないと思って思わず身体が動きそうになるが、もう男の子は車道に差し掛かっていた。

それを見て母親が「誰か止めて」とかなり声を上げる。近くに居た男の人が咄嗟に飛び出して男の子の腕を掴む。

それからはまるでスローモーションに見えた。

男の子を庇う男性。青信号だからノンストップで交差点に入ってくる車。

突然の子どもの侵入に勢いよくブレーキを掛けてハンドルを切る車。その車を避けようと同じようにハンドルを切る後続の車。

車がガードレールに衝突する衝撃音と、ブレーキ音。どこからともなく聞こえてくる悲鳴。泣き叫ぶ子どもの声。その子の名前を叫ぶ母親の声。

それらすべての音がわたしの脳を刺激する。


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Yuki - ありがとうございます!では、遠慮なく、、、。本当に藍さんの作品に出合えてよかったです!無理せず更新頑張ってください!!! (2019年1月30日 23時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - Yukiさん» いつもいつもyukiさまの温かいコメントにほっこりしていますので。いくらでもコメントして下さい!嬉しいので有難いです。もうすぐ1章終わりますので引き続きお楽しみください! (2019年1月30日 19時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます。こちらまで読んで頂いて嬉しいです。もしかして、もしかしてです。もうすぐ明らかになりますのでお待ちくださいね。 (2019年1月30日 19時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - いえいえ!逆に、コメントしすぎちゃうとダメかなって思って、でも藍さんとお話したくなっちゃって、、、笑笑 お言葉に甘えてこれからは毎日のように送っちゃってもいいですか!!!ウザかったら無視してくれちゃって大丈夫です!更新頑張ってください! (2019年1月29日 22時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - ずっとずっともしかして、と思っていましたが、ヒロインヌナ記憶がないですよね?でもふとした瞬間に体が動いてますね…そろそろ涙が止まらなくなってきました (2019年1月28日 23時) (レス) id: cd9810eca3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年1月20日 1時

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