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結局、ジョングクさんや皆さんの優しさと温かさに触れて、わたしはその居心地の良さから抜け出せなくなってしまうんだ。
それからジョングクさんにこうやって連絡をもらって、お届けすることも増えた。それでも相変わらずジョングクさんがお店に買いに来ることもあって。そういう時はたまに公園とかでお散歩することもあった。
ジョングクさんはリハビリって言うけれど。2人だけで過ごすその時間がわたしは嫌じゃなくて。このままジョングクさんとの距離が近くなるのは駄目だって分かってるのに、その時間がずっと続けばいいのにって願ってる。
「最近Aちゃん楽しそうだね」
いつものようにジョングクさんと一緒に事務所に行って、皆さんに飲み物を配っている時のこと。わたしが渡したコーヒーをソクジンさんが受け取って、穏やかにお礼を言ったとかと思ったらそんなことを言われるから驚いてしまう。
「わたし…楽しそうですか？」
「楽しくないの？」
「いえ、そういうわけでは…でも傍から見てそう感じるんですね」
ジョングクさんの隣は温かくて。わたしが知らない世界を教えてくれて。そしてこうやって皆さんとも同じように関わっていてまた温かい気持ちになって。彼らの近くは居心地が良かった。
それが楽しいということに繋がっているのかは分からないけど、確かに笑うことは増えたかもしれない。
「Aちゃんって実はけっこう闇背負ってるでしょ」
「え…」
笑顔で告げられる言葉は思ってもいなかったことで。でもそれが外れていないから何も言えなくて固まる。
「心配してくれる人なんていないって言ってたし。Aちゃんのお見舞いしてる間も僕達以外の見舞客に遭遇しなかったし」
「…そうですね。お見舞いにくてくれるような人はわたしの近くには居ません」
「そうやっていろんなことを諦めてきたんだね。自分には何もないって思ってる？」
優しい表情して優しい声でそう言うソクジンさんに戸惑う。何が言いたいのか分からない。
「何もないのは元からです。わたしは最初から何もないんです。家族も友人も…でも別にいいんです。気にしたことはありません」
「Aちゃん…」
ああしまった。こんなこと言うつもりはなかったのに。優しい人達だから、そんな話をしたら悲しそうな顔をさせてしまうことは分かっていた筈なのに。
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Yuki - ありがとうございます！では、遠慮なく、、、。本当に藍さんの作品に出合えてよかったです！無理せず更新頑張ってください！！！ (2019年1月30日 23時) (
レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - Yukiさん» いつもいつもyukiさまの温かいコメントにほっこりしていますので。いくらでもコメントして下さい！嬉しいので有難いです。もうすぐ1章終わりますので引き続きお楽しみください！ (2019年1月30日 19時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
藍(プロフ) - みきさん» コメントありがとうございます。こちらまで読んで頂いて嬉しいです。もしかして、もしかしてです。もうすぐ明らかになりますのでお待ちくださいね。 (2019年1月30日 19時) (レス) id: 7c0b28e720 (このIDを非表示/違反報告)
Yuki - いえいえ！逆に、コメントしすぎちゃうとダメかなって思って、でも藍さんとお話したくなっちゃって、、、笑笑 お言葉に甘えてこれからは毎日のように送っちゃってもいいですか！！！ウザかったら無視してくれちゃって大丈夫です！更新頑張ってください！ (2019年1月29日 22時) (レス) id: 5ccac3abe1 (このIDを非表示/違反報告)
みき(プロフ) - ずっとずっともしかして、と思っていましたが、ヒロインヌナ記憶がないですよね？でもふとした瞬間に体が動いてますね…そろそろ涙が止まらなくなってきました (2019年1月28日 23時) (レス) id: cd9810eca3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：藍
| 作成日時：2019年1月20日 1時
